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その110

弥生三月、別れ月。

 2月は28日で終わりなので、3月は早く来る。

 31日の月もあるのだから、1日くらい2月に分けてバランスを取ればとも思うが、そうもいかないのか。

 「にしむくさむらい、小の月」は2・4・6・9・11月が、日数が少ない月を表わす語呂あわせだ。

 侍は11月が漢字で十一で士の形をつくるかららしいが、この歳になってネットで調べて初めてわかった。

 小学校の授業の時、ボーっとして先生の話を聞いていなかったに違いない。

 「西向く侍」を関ヶ原の西軍にたとえると、「西向く侍、運の尽き」になって面白いが、豊臣方の石田三成についた武将は、負け組になって長い間、冷や飯を食い、自慢の武将髭も無精髭になってしまったのか。

 関ヶ原は「天下分け目の戦い」だが、私の頭は「分け目」もできな
い髪の量で「枯れ野原」だ。

 戦国時代は、つくべき大将を間違えると残念な結果になるが、サラリーマンも同じで変な上司につくと苦労する。

 基本上司に合わせるしかないので、忍耐力とカメレオンのような適応力を身につけるしかない。

 日本の官僚がエライのは、この忍耐力と適応力が優れていることだ。

 大臣の上司が誰であろうとガンバル姿はサラリーマンの鏡だ。

 定年退職まで仕事を続けることは偉大なことで、私は諦めて早めに「諦念退職」してしまった負けグミキャンデーで、考えがキャンデーのように甘い。

 よく「最後まで諦めてはいけない」と言われるが、西郷さんのサイゴ
の言葉「もう、この辺で、よか」という言葉が頭をよぎり、未練なく早期退職したダメなオイドンでごわす。

 前号で話題にした統計だが、実は元々「いい加減」なものだ。

 建前は、将来の政策のためというゴリッパな理由があるが、本音は、何かタクラミの事前工作資料、または現状肯定のアリバイ工作に使われることが多い。

 そのために数字を「いい加減」して増減しイジル。

 「いい加減にしろ」と叱られる事があるが、これってソンタクの事で「いい、数値操作をしろ」と言うことなのか。

 私のつまらない「オヤジギャグ」も「いい加減にしろ」と天の声が聞こえるが、午年の私は「馬耳東風」で「風に吹かれて」聞きナガス鯨だ。

 鯨だが、日本の捕鯨が問題になりバッシッングに合う。

 「目くじら」を立てて怒るのは欧米で、特に英語圏の国が多い。

 英語で鯨は「ホエール」だが、犬が吠えーるように大騒ぎする。

 なお鯨料理を出す居酒屋をゲイ・バーと英訳はしませんから。

 時々上京して上野公園に出没している私だが、いつも会うオジサンに最近会えない。

 私より10歳くらい年上の方なのだが、何かあったのか。

 かつて「おじさんが亡くなったら線香あげに行きますから」なんて冗談を語った私だが、別れは突然に来るのか。

 出会いは突然の偶然だが、別れは突然の必然だ。

 「サヨナラだけが人生ならば、人生なんていりません」と書いたのは寺山修司だが、人生がなければサヨナラもない。

 長生きする事は、その分、多くのサヨナラをすること。

 「人は周りにサヨナラしながら、生き続け、最後に、この世と自分にサヨナラして、アバヨ・・・」と書く私だ。

 平成にサヨナラすれば昭和は、ますます遠くなり「風に吹かれて」ブログの書き出しも「むかーし、むかーし、昭和のことじゃった」と昭和ノスタルじーさんの日本昔話風になる。

 (2019.3.9)アンブレラあつし

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