「こうせつ」・・・吉田拓郎の歌「野の仏」の中の「♪・・・こうせつ君(筆者注:南こうせつのこと)が言う・・・」ではなく、雪が降るでもなく、立派な説(高説)でもなく、うまい下手の巧拙の話です。
←(だから違うって!)
雑感437 に学会等での発表形式について述べましたが、それで思い出したことがあります。私の専門である有機合成化学の学会発表等では、資料はほとんど化学構造式&反応式です。
平成2(1990)年の薬学会での発表は2日目でしたので、1日目は他の方の講演を聴いていました。
すると全員が全員、一人残らず資料作成には化学構造式描画ソフトChemDrawを使っていました。私は昔ながらのロットリングで作成していました。
ロットリング/製図用シャーペン
ロットリングとはそれ用のテンプレート(定規のようなもの)をペンでなぞって描くのですが、化学構造式&反応式用には五角形や六角形、英数字を描けるものを使います(丸や四角のテンプレートは今でもあるようですが、構造式用のものはネットで探し出せませんでした)。
製図用テンプレート
テンプレートを使いますので、誰でも同じようにできるはずなのですが、人によってうまい下手があるのですね。
図示しましたのは、同じような構造式を書いた、私のものと、会社の同じ研究室の先輩のものです。
先輩のものが下手とは言いませんが、誰しも私が描いた方がうまいと思うのでは。先輩、ごめんなさい。
ロットリングがうまくてももう何の役にも立ちませんが、古き時代の自画自賛の話でした。
カミさんは結婚するまで私と同じ会社の秘書室に勤め、役員会資料を和文タイプで作っていたようですが、和文タイプもロットリングも過去の遺物。
和文タイプライター
カミさんと私はガラパゴス夫婦!?
ツーさん【2026.3.30掲載】
葉羽 むかし財政課に転勤した時、部屋の真ん中にドーンと和文タイプがあって、それを扱うのは部長秘書の仕事だった。考えれば便利な世の中になったものだ。