大学入学の時でしたか、就職が決まって入社する時でしたか、戸籍謄本を提出する必要がありました。その時に謄本を見て、父は再婚だと知りました。
思わず、私は先妻 or 後妻どちらの子?と。現在の母の子で、妙にホッとした淡い記憶があります。
戸籍謄本申請書
離婚再婚に関して父に訊いたことはなく、その辺のことを知っていたであろう人は皆既に鬼畜に入り、以下は私の想像です。
旧制山形高校を2年間で繰り上げ卒業し、昭和20年3月(父の年齢は昭和元号と同じ)に終戦直前のどさくさに紛れて東北大学医学部に入学した父は、25年9月に晴れて医師国家試験に合格しました。
医者になりたての頃の父(筆者提供)
翌26年3月に結婚し、その年の8月に山形県厚生連宮内病院(山形県東置賜郡宮内町:現在は同南陽市宮内)に着任しましたが、それが大きな転機だったのでしょうね。
山形の片田舎ですが、そこにいたのです、飛び切りの美人が。
翌年9月には先妻との1年半の結婚生活に区切りを付け、父が猛烈にアタックしたのでしょう、28年5月に再婚に至りました。
再婚
父の遺品の中にあった母の1枚の写真を見て思いました。
小学校低学年の頃に友だちが「君のお母さん、きれいだね」(母は30歳そこそこの頃)と言われたことはありましが、母はあくまで母であり、私はそう思ったことはありません。
でも、その写真を見て、自分の母でありながら、そして「昭和の」という枕詞は付きますが、「昭和の女優」と言っても過言ではないと。

20歳過ぎの頃と思われる母(筆者提供)
何の変哲もない田舎の野原での写真ですが、実に光り輝いています。父が再婚しなければ私はいなかったのですね。そういう意味で「親父、でかした」。
出生の秘密ならぬ、出生の裏話でした。
ツーさん【2026.3.23掲載】
葉羽 ホントに女優さんみたいだね。ウチのお袋は芸名を持った歌手だったけど。