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ハマタンの影響でしばらく過ごしやすい日々が続いていましたが、いつまでもそんな楽な日々が続く訳もなく、いよいよ蒸し暑くなってまいりました。 思えばこちらに来たのは３月末、毎日ものすごく暑くて、汗びっしょりになっていた記憶がありますが、ついにまたそんな生活が始まりそうです。 さてこの日は、海辺のアパートに新居を構えられた方のお宅でパーティーがありましたので、ギター持参で行ってまいりました。 かなり広めのバルコニーでバーベキューをやったのですが、７階からの景色はまさに絶景。
航路を行き来する船舶、カラフルな帆を掲げたヨット、はるか向こうには高層ビル街ということで、ちょっと見るとどこかのリゾート地のようなのですが、一歩アパートを出ればやはりそこはラゴス。 でもこんなに素敵な景色を毎日眺められるとは、うらやましい限りです。 今日は、ラゴスギター同好会の旗揚げ公演もやりまして、米国人の方と、イーグルスの「テキーラ・サンライズ」を演奏、奥様も加わって「真夜中のギター」、その後はおきまりの生オケ流しとなりました。 家主はヨットもやられる海の男なので、お願いして加山雄三の「海その愛」を歌ってもらいました。
実はこの曲、昔から大好きな曲だったので思わず一緒に歌ってしまいました。 食べ物以外に飲物も非常に充実していたので、ついついがぶがぶ飲んでしまったところ、ラゴスに来て初めて、酔って記憶を失ってしまいました。 まあ無事部屋まで帰れたからよかったものの、これは気を付けなければいけません。
どうやら寝る前にメールを数人に送ったようなのですが、まったく記憶もなく、朝起きてPCをチェックしてびっくりしました。 日本ではこんなことは、毎度のことなのですけど。
ラゴスでは有権者登録手続きも、いろいろごたごたはあったものの無事完了して、４月の総選挙に向けて、候補者の活動が活発になってきました。 一方で、世界中の注目を集めていたE国では民主化に向けた大きな動きがありましたね。 日本ではどのような報道がされているのでしょうか。 BBCやCNNでは毎日、ものすごい取りあげられ方をしていましたが、そもそもE国は、いろいろな統計数値を見ても、私が今いる国よりは住民の生活水準もかなり高いはずなのです。 それにもかかわらず住民の不満がどんどん積もり積もって、今回のような民主化に向けた動きが、この国でさえ起こった訳です。
気になるのは、その影響が周辺諸国へ波及していること。 E国周辺国というのは、私が今いる国とは、アフリカの中でも別格としてグループ分けされておりまして、砂漠の上か下かということで、同じアフリカとは言いながらも、まったく別グループに分類されます。 そのような国々にE国の影響が波及している訳ですから、もし私がいる国でも同じような動きがあったらどうなっちゃうのでしょうか。
ちょっと想像すると恐ろしいことになりそうですが、せっかくアフリカに居る時にこのような歴史的な動きがありましたので、ニュース報道等にも注意しながら、今いる国の動きについてもたまにはお知らせしていこうかと思っています。 こんな呑気なことを言っていられるのも、今のうちだけだったりして。
膝のほうはその後も一進一退、順調に回復してきたと思ったら、翌日はものすごく痛くなったりして、もちろんスポーツはすべてお休みにしてます。 おまけに仕事のほうが年度末（あくまでも日本の暦ですが）を前にして、かなり忙しくなってきましたので、毎日、自分の部屋とオフィスを往復するだけ（もちろん昼間の出張はありますが）の、極めてシンプルな生活が続いています。 まあ、膝の怪我の後は、私生活上の大きなトラブルもないので、それはそれでいいことなのですが。 それでもすべて順調かというと、そんなことはまったくありませんで、金曜日から私が加入している携帯電話の会社は、何のトラブルがあったのかわかりませんが、まったくつながらなくなってしまいました。 こちらでは、携帯電話の会社は、少なくとも３～４社ありまして、それぞれにつながらなくなることがよくあるので、携帯電話を３つ以上持ち歩いている人は、それほど珍しくはありません。
私の場合、仕事用のも含めて２つ持ち歩いているのですが、たまたま２つとも同じ会社のものなので、一旦つながらなくなると、まったくの通信不能状態となります。 そんな時に限っていろいろトラブルも発生したりして、どうしても連絡を取らなければいけないのに、何度電話してもつながりません。 それならばE-mailでと思ったら、信じられないことに、見事にこの日に限ってモデムの有効期限が切れているじゃありませんか。 仕方なく、慌ててモデムの更新手続きをしてどうにかE-mailだけは使えるようになりましたが、被害は甚大。 その後は結局、土日になっても２つの携帯の内１つは、未だにまったく使えません。 受け取る予定になっていた手紙が、私の消息が不明になっていたので、以前テニスをやったことがあるアパートの守衛に勝手に届けられたりして、その後処理にはまだまだ時間がかかりそうです。
暦を見ればバレンタインデー。 ご質問もいただきましたので、せっかくですからこちらのバレンタインデーの状況もお知らせしておきましょう。 日本では山のようなチョコレートを毎年もらっていた私も（ウソ！）、こちらでは１日様子を見ていましたが、まったくチョコレートが飛び交っている様子もなし、もちろんもらえる訳もなし。 別になにもない日なんだと思ったところで、帰りがけに秘書と運転手がなにやら話しています。 秘書いわく、「今日はバレンタインデーだけど私に何もくれないの？」運転手は笑ってごまかして帰ってしまいました。
次にターゲットになったのが私、秘書がにやっと笑って私のほうへやってきて、「今日はバレンタインデーだよね、何かくれないの？」と聞いてます。これは驚きました。 なるほど、これはひょっとして日本とは逆パターンなのかと聞いてみたところ、必ずしもそういう訳ではないようで、バレンタインデーには仲の良い友達どうしでプレゼントを交換したりするということで納得。 せっかくなので、若者はどうなんだと聞いてみたら、日本同様、この日は勝負をかけて彼女をデートに誘ったりする男がたくさんいるとのこと。 帰りがけにレストランをいくつか覗いてみると、どこも入口から派手に飾りつけて、中は若者が集まりかなり盛り上がってます。 なるほどと思いつつ、少々の寂しさも感じながら帰路についたのでした。
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