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 その62 初めてのアカスリ♪
「モーニングコーヒー」Benchi time

 最近、病みつきになりました。

 皆さん、「アカスリ」をやったことありますか?

 韓国のホラ、お姉さんが全身をコシコシしてくれるやつですよ。

 最初に話を聞いたときには、なんかイカガワしいサービスかと誤解してました。「はい、こっからは別料金ネ」なんて…。

 そうじゃないと分かったのは、「島耕作」でアカスリ・シーンが登場してたから。何と、あの島耕作も誤解してたのです。

島耕作

(C)弘兼憲史

 島耕作が韓国へ出張し、現地支社の担当者にそういう店に案内されまして…「こういうところってスペシャルなサービスもあるんでしょう?」と。

 すると、「いいえ、そういう目的の客は最初からそういう店に行くシステムなんですよ」と。

 ちょっと恥ずかしがる島耕作…プリティでございます。あはははは!

 そっかなるほど、健全なんだ! こいつは是非とも経験しなくちゃ…ということで、最初のチャンスが福島駅ビルにあるスーパー銭湯「極楽湯」。

 銭湯の中にアカスリ部屋が併設されていたのです。

 ところがっ!

 「部屋」といっても前面ガラス貼りで外から丸見えなのです。あらららら…。

 それだけならまだしも、部屋の表には順番待ちのお客さんが長蛇の列。

 みんな腕組みしながら、ガラス一枚隔てた向こう側で、すっぽんぽんでアカスリをやってもらっているお客さんの方をじーっと睨んでおります。

 いやー勘弁! いくらなんでも、このシチュエーションは恥ずかしすぎでございます。

 そんなワケで、経験したいのに中々そのチャンスに巡りあわないまま苦節10年!(←うそ)

 ようやくその機会が訪れました。

 今、僕は会津若松市に単身赴任なワケですが、若松駅前にも「富士の湯」という温泉施設があったのです。

 この暑い夏場にクーラーを節電するまでもなく、アパートには扇風機しかないという「エコ生活」の見本のような暮らしを送っていたので、いつも汗だく。

 エーイこれは仕事帰りに汗を流してくるしかあるまいと、勇気を出して「富士の湯」へ。これが大正解でございました。

 富士の湯のいいところは、個人浴槽がふんだんにあること。

 大風呂でノビノビというのも悪くはないですが、大部屋に様々なタイプの一人用(や親子用)浴槽がずらーっと並んでおりまして選び放題。

 しかもコレ、お湯が温めになっていて『寝湯』に最適なのであります

駅前温泉「富士の湯」

(in 会津若松市)

 そして、お湯質もいろいろ。

 中には『真珠風呂』というのもありまして何とお湯の中に真珠の粉が混ぜ込んであって真っ白に濁っております。

 壁にある解説書きを見ますと…『あの楊貴妃も使ったという真珠風呂』とあります。ををををを~!入り放題390円でこれは凄い!

 で、その中に完全個室(外からは見えない)のアカスリ・コーナーがあったのです。(ちなみにドアは開放しておくお約束♪)

 これなら福島駅の「極楽湯」みたいに恥ずかしくない…ということで、早速申し込みました。30分のお試しAコースで3500円ナリ。

 やってまいりましたのは、看板に描いてあったような「萌え系美少女」ではなく、30代後半とおぼしきグラマーな韓国人女性。

葉羽「すみません。初めてなんですけどヨロシクお願いします」(優しくしてね)

「ワカリマシタ、台のうえにアオムケになってクダサイ」

 ~ということで、手術台みたいな上に乗って仰向けに。

 まさに“俎板の上の鯉”状態です。天井の照明に煌々と照らされる真下なのでかなり恥ずかしい。

 すると顔の上半分にタオルがかけられて、目隠し状態となりました。

「ラクーにしていいです。そんなトコに手を置かないで」

葉羽「アラー!…そっ、そうですよね」

 しぶしぶ、両手を「その場所」から外して両脇に。すかさず、「そこ」へタオルのようなものが被せられました。

 (あ、そういうことだったのね)

 お姉さんは、なにやらオイルを全身にまぶした後で足の方に廻り込み、右足からコシコシコシ。

 …ちょっとイタイです。(イタ気持ちいい~)

「しかしお兄さんって大っきいねー!」

葉羽「え!?あ!…いやーお粗末なものですよ。だはははは!!」

「180くらい?」

葉羽「…ですよね」(身長か…)

「これだけ大きいとタイヘンね」

葉羽「もっ、もしかして…別料金!?」

「それはナイヨ~あはははは!」

 (ほっ…)

 右足先から右上半身へと上昇して、今度は左側に位置を代えて左上半身から下半身へ。

 表はそれで終わりかと思いきや、もう一度逆コースで左から右へ。

 目隠しのために垢の状態は見えませんが、掌の周りだけでも膨大な垢が散乱しているのが分かります。

 「驚くほど出る」とは聞いていましたが、毎日お風呂に入っているのにこれはどうしたことか?

葉羽「こっ、これはっ!」(僕って特殊体質?)

「ミンナこのくらい出るヨ。さあ、こんどウツブセね」

 お姉さんの指示に従って身体を半回転。

 今度は背中側を二往復…実に丁寧な仕事であります。

 そして最後は、髪まで洗ってくれました。

 この髪洗い…日本の美容院などのやり方とは違って、むしろ頭部のマッサージという感じです。

 あ~キモチイイ…。

 最後にもう一度オイルを全身に塗って、シャワーで流します。

「ハイ、終わったヨ~」

葉羽「お世話様でした。お疲れ様~!」

 ~と、思わず言ってしまったほど、一生懸命にやっていただきました。

 これはかなりの重労働だと思います。お姉さんもちょっと息が上がっております。

 で、その成果ですが、肌を触ってみてオドロキました。

 まるで剥き卵みたいにツルッツルでございます。こっ…これわぁ!!

 すごい効果でございますね。

 もしかすると、本当に一皮剥かれてしまったのでしょうか。あはははは!

 以後、月2~3回のアカスリ通いが習慣になってしまいました。

 一度この味を覚えると、もういけません。

 ちょっと行かないと、汗をかいた感じで「これはたまっきた」と分かるのです。

 ということで、今日も仕事帰りに行って参りました。

 回を重ねると恥ずかしさも薄れ、もう「前」を隠さなくても平気です。

 えーい! もう失うものは何も無いっ!!!

 (すぐにタオルを被せられますけど♪)

 《配信:2011.8.26》

葉羽葉羽 ということなんだよアヤミちゃん。驚いたのは“楊貴妃の真珠風呂”だよ…「ええー!この浴槽にあの楊貴妃がっ!」なんて♪

葉羽副館長、それってどちらの楊貴妃さん?

葉羽だよねー、あはははは!

 

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