福島市にある昭和レトロな純喫茶など。

先週、TVで昭和レトロを売りにする都内の店舗特集がありまして、非常に懐かしい思い出が蘇りました。
ケイ子さんによると、昔の「純喫茶」のイメージは「緑色のソーダにアイスが載ったクリームソーダ」だそうで、こんなイメージかと・・
これは、福島市県庁通り商店街にたたずむ創業90余年の『オジマ』のクリームソーダ。何と大正時代から続く老舗なのですね。(一度も入ったことない:汗)
一方、僕の思い出としては、高校・大学の頃、デートなどでもよく利用した福島駅東口の『喫茶じゅらく』が忘れがたい。
「喫茶じゅらく」
思えば、岸波通信その207「ひと夏のデンジャラス・ストーリー」で、キヨタカから唐突な北海道行きを提案されたのもこの店でした。
もう一店、記憶に残るのが、県庁前通り福島バスターミナルへの曲がり角にあった『サボイア』。
ここは既に消滅した店ですが、バスターミナルから附属小学校への通学路に当たり、この「大人なムード」の外観に憧れ、いつの日か入ってやろうという願いが叶ったのが高校生の頃。
相方は、いつも僕を未知の世界に導いてくれた不思議少女「サユリ」だったかも。
このほか『ロンシャン』、『羅万茶』、『丸上茶房』なども、現在は存在しないが懐かしい名前です。
ということで今回は、福島市(+会津若松市)の昭和レトロな店の特集です。
まずは、ごく最近廃業した店を二軒。その一つ目は、旅ガラス・アッキーが福島の遺跡調査部に在籍していた頃、馴染みにしていた『菊原キッチンカロリー』。
上掲の県庁前通り『サボイア』の向かい側「福島中央ビル」の地下にあった、ちょっと「隠れ家」的な存在。
『菊原キッチンカロリー』
看板メニューはボリューム満点のハンバーグやフライ料理で、2021年9月に廃業する直前、ケイ子と二人で行きました。
僕が食べたのは、昔懐かしいハンバーグランチ。
お味は、正真正銘の昭和レトロな味付け。
その後、間もなく店頭にこんな貼り紙が・・

「休業のお知らせ」ということでしたが、そのまま廃業してしまったようです。うん、間に合ってヨカッタ。
もう一店が、稲荷公園北側のミカドビルにあった『下町モダン食堂』。
『下町モダン食堂』
ウナギの寝床のような細長いカウンター席が10席(奥に座敷もあった)のレトロ・モダンな店で高齢店主がワンオペで経営していました。
僕らが最後に訪れたのが2022年の夏。ボリューム満点の「ランチ」を頂きました。
しかし、2022年末に店主の体調不良により休業との噂を聞き、その後に現地を訪れた時には、既に跡形もなくなっていました。
店主の高齢化やコロナ禍の影響など、この時期に廃業した店は(ラーメン屋も含めて)多かったようです。こちらも、ギリで間に合ってヨカッタ。
次は、一時廃業したものの蘇ったお店。それが美術館前の『喫茶 いちょう並木』。
ここは、1984年の県立美術館・図書館のオープンと同時に開業し、店主の死去によって2021年に地域に惜しまれながら休業。
「人生カルタ(2024)」の「いの札」の僕の詩「いちょう並木」は、その頃の話です。
ここへ来ると
無意識に足が向いてしまう
もうマスターは居ないと
分かっていたはずなのに
コーヒーはブラジルと
コロンビアのブレンドだけ
食べ物はケーキセットだけ
でも必ず付いてくる昭和のジョーク・・
(人生カルタ「いちょう並木」より)
でも、翌2024年に、旧店主の妹、江川純子さんが継承して再開店しました。本当によかったです。
新生オープン『喫茶 いちょう並木』
オススメはサイフォン珈琲とまろやかカレーライス。
現在の店内の様子はこんなふう・・
店内の様子
お次は、現在も引き続き営業している純喫茶。その一店目が福島駅前通りにある1979年創業の『自家焙煎 珈琲グルメ』。
ほの暗いレトロ感がたまらない店内。この「隠れ家」的雰囲気こそ、正統派昭和レトロなのであります。
その名の通り、自家焙煎で一杯ずつペーパーフィルターで供されるドリップ珈琲は絶品。

数あるランチセットの中で、ご紹介は「テリヤキハンバーグドリア」。
続いて、上記『自家焙煎 珈琲グルメ』の一年前、1978年創業のお店が文化通りに鎮座する『珈琲の街』。
大きなマグカップで頂くコーヒーや、オムライス、ホットサンドなどのランチメニューが人気。
そしてこちらが、ランチの定番メニューの一つ「ハンバーグとチーズオムレツ」。

どうです、美味しそうでしょう? 美味しいんです!(笑)
なお、ランチメニューは、コーヒーかフローズンヨーグルトをお好みでチョイスできます。
福島市のラストは、信夫山の中腹にある『本カフェ 信夫山文庫』。
黒沼神社から少し坂を下る途中にある。
どうです、この佇まい。そのまんま昭和や~!
オススメメニューは「ぜんざい(焼き餅付き)コーヒー(または紅茶)セット」。

このセットが、何と900円(2026年3月現在)。
信夫山周辺で本が読めるのは、県立図書館ばかりではない。(笑)
本日最後は、福島市以外からも是非に加えたい会津若松市のレトロカフェを二店。
その一つが、末廣酒造の嘉永蔵に併設されたカフェ『蔵喫茶 杏』(1892年開業)。
写真の右が嘉永3年(1850年)創業の末廣酒造・嘉永蔵、その左が『蔵喫茶 杏』。
和モダンな店内で、末廣酒造の日本酒や酒粕を贅沢に使った手作りスイーツや、最上級酒「純米大吟醸 玄宰」(大好きでイチオシ♪)が楽しめる。
店内の様子
下は、大吟醸シフォンケーキとブレンドコーヒーのセット。
大吟醸シフォンケーキ
この贅沢な時間。たまりませぬ。
そして、オオトリが、野口英世青春通りにある『會津壹番館』。(※二階が「野口英世青春館」)(※右の背景画像も同じ)⇒
野口英世が左手の手術を受けた、旧會陽医院の建物を利用したカフェで、建物の梁は明治17年に作られた当時のものがそのまま残っている。
『會津壹番館』
ここのオーナーの照島さんは、僕が会津地方振興局の地域振興課長当時に、会津の地域おこしに共に取り組んだ、いわば「戦友」。
本人は、東京都の(それも東京駅前)に生まれた「よそ者」で、野口英世の生涯に心酔して会津へ移住。
「地域を発展させるカギは、若者・よそ者・馬鹿者」という言葉を教示してくれました。
ご紹介はモーニングの「焼きサンド(エッグ&ハム)のCセット」。
モーニングCセット
ただしモーニングは午前11時までなのでご留意を。
《配信:2026.3.22》

あ~ また会津に行きたくなった。
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