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(葉羽) 久々のカリスマ・ラーメン道。

しばらくラーメンのことを書いていないので、書いてみようかと思う。なんかリクエストが一番多いらしいので(笑)。

 何度も書くがラーメンジャーナリストみたいに思われるのは実に心外なのではあるけれども。

 大崎某とか石神某とか石山某とか、ラーメンジャーナリストという存在が滑稽なのに笑えないのである。

 B級グルメのお笑い芸人石塚英彦が滑稽で笑えるのは商売だから、しようがないが、この人たちは半分アマチュアでいわゆる「オタク」という存在なのだろうが、ちょっとコワイのである。

 ラーメンごときを顕微鏡とピンセットで解剖しているというところが不気味なのである。こういうものは滑稽でもやはり笑えない。

 そんなことはどうでもいいが、大崎某とか石神某とか石山某からのラーメン情報を確認しに、時々はそのラーメン店をのぞく。

 「なるほど」と思うことが多いが、ハズレもある。

 最近では幡ヶ谷の「一福(いちふく)」というオバさんがやっているふつうのラーメン屋。

一福(いちふく)

一福

(幡ケ谷)

 味噌ラーメンが売り物なのだが、大崎某、石神某、石山某が揃って東京の味噌ラーメンNo.1に推しているのであるが、私は15年前と今年の計2回食べたが、いわゆる「やられた!」(金を散在した)店なのである。

 無料クーポンでももらっているのか、オバさんが可哀想でホメ上げているのかハッキリして欲しいのである。

 場所の分かりづらさも手伝って、本当に腹が立った。

 15年経たとは言え、こんな店に2回も行って金を払って、好きでもない味噌ラーメン(正直言って私は味噌ラーメンととんこつラーメンがこの世からなくなっても困らないとさえ極論できる醤油・塩派である)を食べた自分が許せない。

 山田風太郎の「あと千回の晩飯」ではないが、齢50を過ぎたら、こんな幡ヶ谷の迷路みたいなラーメン屋のなんでもない(まずくはない為念)味噌ラーメンを食べてはいられないのである。

 さて、やはりこれも「やられた!」の口になるのだろうか、大門の「THANK(サンク)」のとろりラーメン680円。

THANK

THANK

(大門)

 なにやら最近のラーメン業界では「ベジポタ」(ゆでた野菜をミキサーにかけてこれに出汁を混ぜて提供する)が大きなトレンドになっているという。

 サンクではこの濃度によって、さらり→とろり→ぽてりに分類。これを鶏スープ(出汁)に合わせて提供している。

 鶏スープベースの店にある、あの鶏のイヤな匂いがこの店には全くないのには好感が持てる。カウンター席とテーブル席8席の店ながら、店員が5人もいるのに驚く。

 なるほどスープは味わったことのない面白い味だ。しかし飲み進むうちにどっかのインスタントチキンスープに似ているなと思えて来る。

 「ちょっと考えオチなんじゃないか。新奇を追いすぎているうちに、なんか平凡なものに落ち着いてきてしまう」という罠にハマッたように思える味である。

 健康に良いのか客は若い女性が多く満席状態。でも、今後については?である。

 口直しというわけではないが、大門近辺でちょっと話題になっている「つけ蕎麦屋 龍馬灯」へ。(※右の背景画像⇒)

つけ蕎麦屋 龍馬灯

つけ蕎麦屋 龍馬灯

(大門)

 ニューウェーブ系の蕎麦屋(港屋とか波留乃屋が代表例なのだそうである)のひとつらしい。

 高知直送の鰹節と北海道産の昆布でしっかり出汁をとって動物系の出汁を加えた魚介豚骨系なのだが、なにせ鰹節の味がハンパではないのだ。

 これで中華麺ではなく蕎麦を食すという趣向なのである。一種のジャンクヌードルと言えそうなのだが、これはなかなかであった。

 なんというか濃厚なつけ麺を食べているという罪悪感がなく、ツルツルいける(体に悪いことには変わりなさそうなのだが)

 この店、最初は蕎麦しかおいていなかったのだが、最近は名門製麺所の浅草開化楼の中華麺もおくようになったそうである。

 まわりの客の大半は中華つけ麺を食べているが、この店は当初のコンセプト通り蕎麦を食すべきなのだろう。

 私には、ちょっとやみつきになりそうな感じである。が、あまり混雑はなく、ラーメン激戦区大門・浜松町で生き残るのはちょっと難しそうな情勢である。

 聞けばこれは武蔵小山のラーメンの名店「ボニート・ボニート」の2号店なのだそうである。

 ボニートはスペイン語で可愛いという形容詞だが、別に鰹という意味もあるのだそうだ。高知の出身なのか、鰹へのこだわりがハンパじゃない。

 余談だが、イタリア語でカッツォは男性のナニのことである(笑)。

点数
一福 THANK 龍馬灯
60  62  65

                

(2012.4.20「岸波通信」配信 by 葉羽&三浦彰)


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