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TV録画でNHKの「プロフェッショナル/仕事の流儀」を観る。

 まず羽田空港を世界一清潔な空港に4年連続で選出させた立役者の清掃員の新津春子さん(にいつはるこ 49)。

 このプロフェッショナル初登場(2015)を機に著書を出版したし、中居正広の「金スマ」などのTVにも出演。

 会社からは家庭清掃のプロジェクトを任されるようになったし、なんと道徳の教科書にも写真入りで登場したという。

新津春子さん

 父は残留孤児で母は中国人。17歳の時に家族5人で中国・瀋陽から日本へ。中国では日本人といじめられ、日本では中国人といじめられたという。

 それで言葉のハンディキャップのない清掃員に。もちろんちょっと潔癖症なくらい綺麗好きなのだが、嫌味は全くないのだ。

 なんとも欲のない人で、見ていても気持ちが良くなってくる。一種の聖女である。

 プロフェッショナルの2人目は、三重と奈良の県境で電器店を営む今井和美さん(60)。電器店というより修理屋さん。

「もうこれはダメです。買い換えましょう」と嘘をつくの嫌で新品販売をほぼやめて、修理屋さんになったという。

 修理成功率95%を越えるという。もう部品がなくなっていたら、部品を作って直す。

今井和美さん

 懐かしのカセットテープデッキとかオープンデッキとか食器洗い機(買い替えはキッチン全体の買い替えになるから50万円以上になる)とか。

 修理を断られ続けた家電が持ち込まれる。家電の最後の病院だ。依頼の電話は多い時は1日200件あるという。

 なんと2週間かかって直した食洗機の修理代は5万円。儲かっているようにはとても見えない。

 もう、採算は度外視で食べていければよい、人の笑顔を見るのが最高の喜びになっているのだろう。一種の聖人ではないのか。

 3人目は、浅草開化楼の麺職人の石倉康晴さん(49)。

 これは日曜日の23時半から「情熱大陸」のすぐあとに放送されているTBS「BACKSTAGE」という番組で紹介された人物。

 浅草開化楼と言えばラーメン通で知らない者はいないが、毎日全国800軒のラーメン店に4万玉ものラーメンを送り出しているのに40坪程の狭い工場で従業員が40人しかいないのにも驚く。

石倉康晴さん

 石倉氏は元プロレスラーでカラスのリングネームは負死鳥カラス、レフリー、大仁田厚のマネージャーなどを勤めた後に、30歳で浅草開化楼のルート配送ドライバー(アルバイト)になってラーメン業界に転身した。

 現在は麺職人になって浅草開化楼を支える人物に。変人だと思うが、面白い男である。

 なお浅草開化楼の麺使用店として紹介されたのは、稲荷町の「さんじ」、水道橋「神田 勝本」、京成八幡「長男、もんたいちお」、自由ヶ丘「蔭山樓」、大崎「六厘舎」。

 石倉氏が初めて麺職人として浅草開化楼で認められたのは「六厘舎」のつけ麺だったという。

「麺職人は粉を浴びてなきゃ商売にならないよ」と石倉さんは、粉を特殊な機械で吹き飛ばす。

                

(2019.8.9「岸波通信」配信 by 葉羽&三浦彰)

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