02 記憶の底に眠る
鈴木美樹
福島県立博物館2009年度秋の企画展「岡本太郎の博物館・ はじめる視点」~博物館から覚醒するアーティストたち~
自然史展示コーナーの入口にある美しい文様の日本画。
写真ではちょっと見えにくいですが、その奥に蒼い宝石のような塊があります。
これは、紛れもない宝石のラピスラズリ(瑠璃)。美しい蒼色を表現するために、砕いて絵の顔料として用いられたものです。
そうです! 実はこの日本画は、ラピスラズリを材料としてラピスラズリを描いた絵なのです。何と贅沢な!