05 松老雲閑
石田智子
福島県立博物館2009年度秋の企画展「岡本太郎の博物館・ はじめる視点」~博物館から覚醒するアーティストたち~
レストコーナーへの通路脇に、真っ白な霞のようなオブジェが。
仏教の「臨済録」には、「松老い雲閑(しず)かに、曠然(こうねん)として自適す」という言葉が出てきます。
これは臨済義玄が師の黄檗のもとで過ごした日々を回想する言葉ですが、転じて「松老雲閑」は禅僧の理想の境地を表す言葉となりました。
心癒されるこの繊細な風景の正体は、何と数万本のコヨリです!