12 甲骨文・金文によるコンポジション
田辺硯声
福島県立博物館2009年度秋の企画展「岡本太郎の博物館・ はじめる視点」~博物館から覚醒するアーティストたち~
甲骨文は現在知られている最古の漢字で、紀元前11世紀頃からの中国の殷の時代、牛の肩胛骨や亀の甲羅の腹側に占いの内容を刀で刻み込んだものです。
金文は、殷が滅んで西周時代(B.C. 11世紀頃~B.C. 770年)に全盛となったもので、筆で書いた文字を特殊な技術を使って器の鋳型に写し取ったもの。
これら歴史的な文字が、美しい絵画のコンポジションとして現代に蘇りました。