とある午後、昼からのカラオケが終わって街に降りると、街頭演説が聞こえる。なるほど、明日は参議院選挙の投票日。「最後のお願い」というヤツか。

　バスで帰ろうとすると、今まさに自宅方面のバスが動き出したところ。

　おーまいがー！ m9っ｀Д´)

　天気もいいし気分もいいので、駅前のビル街を一周してみることに。

　すると・・目に入ったのが「牛タン屋」。いつの間にかこんなところに新しい店ができてたんだな。しかしこれは・・・

　中央に盛り付けられた牛タンのレプリカをみて目が点に！！（凄いな）

　 ショーウィンドウ

　待て待て、反対側のうどん屋はやってるのか、と振り返って唖然・・・

　 廃業？？

　おっと、店が無くなってるではないか。力尽きたのか？

　じゃ、ラーメン屋の方は？

　 店が無い！？

　ラーメン屋どころか、建物に入っていた店全ての看板が外されていて驚愕。コロナの事もあるが、日中にこの駅前通り商店街を訪れたのはずいぶん久しぶり。

　しかし、たった数年のうちに駅前が一斉にシャッター街に変貌しているとは・・いや、何かおかしい。その謎は、駅前辰巳屋ビル跡の立て看板を見て解ける。

　それは、空きフロアにあった「街中交流館」などの営業終了のお知らせ。そうか、いよいよ再開発が始まるんだな。そのための一斉撤退か。

　再開発完成まであと4年くらいかかるはず。その長い間、福島市の顔であるこの辺りに店の無い状態が続いて大丈夫なのかという不安もよぎる。

　そんなことを考えながら歩き、せっかく「最後の街頭演説」をやっているので、聴いてみることに。

　 参政党窪山候補

　おっと、今回の選挙でネットを中心に話題になっている参政党ではないか。

　初めて直に見る窪山候補は素晴らしいスタイルをしていると思ったら、元ミス・ユニバースの講師らしい・・知らなかった。

　仙台では多くの聴衆を集めているという話も聞いたが、福島駅前ではまばら。ただこの参政党、党として掲げている公約は極めてまともで真面目。

　最初はどこかの新興宗教かと思っていたが、調べてみるとまったくの別物。僕の「心の師匠」の一人、元・中部大学の竹田教授も一緒に活動していた。

　ただ問題は、全国に候補者を擁立するために、元職の自民党から共産党まで幅広いウィングから立候補させたため、人によっては偏った話をする者もいる。この窪山候補はどうなのか？

　と、思っていると、突然救急車のサイレンが迫ってくる。それは何と我々の目の前で停車。どうやら反対側のビルに急を要する患者がいるようだ。

　 目の前に停車！？

　二人の救急隊員が降りて、ビルのエレベーターの最上階まで上がって行く。なるほど、あの一番上の部屋の住人か。

　 最上階の左の部屋へ

　見上げていたが、しばらく動きが無いので振り返る・・あ、アレはもしや！？

　演説会の聴衆の中に、知り合いの記者さんを発見！

　 誰！？（顔カット：笑）

「先日はシンポジウムで大変お世話になりました！」

「あ、キシナミさん！」

　ということで、お互いに気付いてご挨拶を。ちょうど取材に来ていたらしい。

　一緒に演説を聞いていたが、窪山候補はソツなくこなしたものの、応援演説に入った運動員が突然「反ワクチン」の主張を始める。あらららら・・。

　仙台のように聴衆を集められないワケはこれか、とガッカリして帰路に就く。

　最後の記念写真のところ。

　短い時間だったけど、普段やらない街中歩きをやると、いろいろあるもんだな。

　仕事を完全にリタイアしたら、時々「街歩き」をしてみるのも悪くないな、と考える僕なのでした。

　え、オチですか？　ぢつはあるんですよ。

　最初にちゃんと街頭演説を聞いていたら、不在者投票で比例の参政党に1票入れなかったのに、やっちまいました～！！

　まっいいか、武田先生のための1票だ・・落ちたけど。

（ちゃんちゃん！）

<<THE END>>