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Secret-38 「南風亭でクリスマス‐①」

「二滴の雫」
SARAPURI

◆01 クリスマス・イブ

「ケイコ、クリスマスの街って久しぶりだろ?」

「何でまた街に出ようと思ったワケ?」

「それはね・・僕にとってラスト・クリスマスだからさ」

「え、もしかして死んじゃうの!?」

「ち・が~う! 来年退職じゃん。現役最後ってこと」

「甘いな、年金貰えるまで働きさないっ!」

「ええ~!」



◆02 南風亭到着

「さあ、南風亭に着いたよ」

「あら?看板にANNEXって書いてある・・」

「これは娘さんがやってる。で、南風亭はその向かい」

「アネックスって、どーゆー意味?」

「ニュウだよ」「・・・なんで乳?」

「N・E・Wって言ったの。新館!」

「だと思った」 ←おいっ!



◆03 南風亭

「よし、時間ぴったりだ」「ん・・二階にもお座敷あるの?」

「二階はどうかな・・上がったことない」

「もしかして住んでるのかな?」

「だよね~通いだと不便だし。昔は陣場町に
お母さんのやってる店があった。」

「・・・もしかして常連だった?」

「小学校の時だっつーの!」



◆04 南風亭入口

「フミエちゃん、お待たせ~」

(fumie)「いらっしゃーい! 奥さんもようこそ♪」

「いや~冷え込むね~雪にはならないけど」

「まあ、よかったんじゃない?」

「そっか?ホワイトクリスマスの方がいいじゃん」

「雪だと転ぶでしょ・・また」

 ←「おいっ!」



◆05 お座敷

(fumie)「こちらへどうぞ♪」

「をを~個室じゃん!」

「すいませんね、気を遣っていただいて」

「個室・・ってことは、タバコもOKだ♪♪」

「それは表に灰皿出しとくから」

 ←「ええ~!」



◆06 照明

「ケイコ、この照明凄くね?」「大きいわね~」

「ちょっと写真撮っておこうか・・うむぅ・・」

「どしたの?」

「どうやっても全体が入りきらない」

「もっとバック!」

「う~んと・このくらい・・どわ~!!」

「そういう小芝居、いらないから」



◆07 由来

「こんなところに南風亭の額が」

「南風亭の名前の由来かしら?」

「あれ・・よっく読めない」

「南なのがよくて、風雅で味がよくて・・」

「亭主よし!?」

「ちょっと、旦那さんの顔見てこよっか?」

「そーゆー意味じゃないと思うぞ!」



◆08 特別なお酒

「特別なお酒もあるらしい!」

「魔王・・高いわねぇ~!」

「やっぱり大七にしよう♪」

「福島ではいつも大七ね?」

「ウチの通信メンバーの丸山芳子さん(大七関係者)が、ここ見るかもしれないし」

「仕事がらみか!」



◆09 前菜

「をを~これわぁ!」

「この煮こごり、凄いわ」

「中は白魚・・かなぁ?」

「まるでアートのようだわ」

「食べるのがもったいない・・」

「じゃ、いっただき~♪」

 ←「おいっ!」



◆10 ふぐちり鍋

「何と!鍋はふぐちりじゃん!」

「やはり来た甲斐があったわ♪」

「何年ぶりだろ・・こんな本格的なの!
あれは財政課で大阪行った頃だから・・
ひいふうみい・・・25年前だ!」

「四半世紀かいっ!」

(※後編へ続く) To be Continued⇒

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