◆01 クリスマス・イブ
「ケイコ、クリスマスの街って久しぶりだろ?」
「何でまた街に出ようと思ったワケ?」
「それはね・・僕にとってラスト・クリスマスだからさ」
「え、もしかして死んじゃうの!?」
「ち・が~う! 来年退職じゃん。現役最後ってこと」
「甘いな、年金貰えるまで働きさないっ!」
「ええ~!」
◆02 南風亭到着
「さあ、南風亭に着いたよ」
「あら?看板にANNEXって書いてある・・」
「これは娘さんがやってる。で、南風亭はその向かい」
「アネックスって、どーゆー意味?」
「ニュウだよ」「・・・なんで乳?」
「N・E・Wって言ったの。新館!」
「だと思った」 ←おいっ!
◆03 南風亭
「よし、時間ぴったりだ」「ん・・二階にもお座敷あるの?」
「二階はどうかな・・上がったことない」
「もしかして住んでるのかな?」
「だよね~通いだと不便だし。昔は陣場町に お母さんのやってる店があった。」
「・・・もしかして常連だった?」
「小学校の時だっつーの!」
◆04 南風亭入口
「フミエちゃん、お待たせ~」
(fumie)「いらっしゃーい! 奥さんもようこそ♪」
「いや~冷え込むね~雪にはならないけど」
「まあ、よかったんじゃない?」
「そっか?ホワイトクリスマスの方がいいじゃん」
「雪だと転ぶでしょ・・また」
←「おいっ!」
◆05 お座敷
(fumie)「こちらへどうぞ♪」
「をを~個室じゃん!」
「すいませんね、気を遣っていただいて」
「個室・・ってことは、タバコもOKだ♪♪」
「それは表に灰皿出しとくから」
←「ええ~!」
◆06 照明
「ケイコ、この照明凄くね?」「大きいわね~」
「ちょっと写真撮っておこうか・・うむぅ・・」
「どしたの?」
「どうやっても全体が入りきらない」
「もっとバック!」
「う~んと・このくらい・・どわ~!!」
「そういう小芝居、いらないから」
◆07 由来
「こんなところに南風亭の額が」
「南風亭の名前の由来かしら?」
「あれ・・よっく読めない」
「南なのがよくて、風雅で味がよくて・・」
「亭主よし!?」
「ちょっと、旦那さんの顔見てこよっか?」
「そーゆー意味じゃないと思うぞ!」
◆08 特別なお酒
「特別なお酒もあるらしい!」
「魔王・・高いわねぇ~!」
「やっぱり大七にしよう♪」
「福島ではいつも大七ね?」
「ウチの通信メンバーの丸山芳子さん(大七関係者)が、ここ見るかもしれないし」
「仕事がらみか!」
◆09 前菜
「をを~これわぁ!」
「この煮こごり、凄いわ」
「中は白魚・・かなぁ?」
「まるでアートのようだわ」
「食べるのがもったいない・・」
「じゃ、いっただき~♪」
◆10 ふぐちり鍋
「何と!鍋はふぐちりじゃん!」
「やはり来た甲斐があったわ♪」
「何年ぶりだろ・・こんな本格的なの! あれは財政課で大阪行った頃だから・・ ひいふうみい・・・25年前だ!」
「四半世紀かいっ!」
(※後編へ続く) To be Continued⇒
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