冬の気配 (詩:大和伸一&葉羽)
吾妻の初雪は消えず 冬の寒さを予感する
風雨に晒されて 木々は衣を失い 残り少ない病葉(わくらば)は 最後の陽射しを謳歌する
一夜明ければ 朝靄の森の静けさ 降り積もった落葉の中で 椛(もみじ)の幼木が健気に光る
凛とした大気に 不香の花がひとひら 其処は彼とない冬の気配
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