その142
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   冬の詩(うた) (詩:葉羽)

 小春日和に誘われ
 萌え出づる小さな命

 氷柱(つらら)に言葉を忘れ
 静寂に息が溶けて行く

 曲がりくねった朴落葉の道
 この人生は 何処に辿り着くのか

 冬の貴婦人が
 雪苔から凛と立ち
 木立には冬の華

 粉雪が晴れれば
 水涸るる沢に
 凍空(いてぞら)の風吹き渡る
 清(すが)し

(※「冬の貴婦人」はクリスマスローズの別名。)

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “紡ぐように”
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   Photo by 大和伸一”凍て空"

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