その116
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  贖罪 (詩:葉羽)

 その記憶は 不意にやって来て
 この胸を 締め付ける

 大和伸一の写真集「わすれない」に刮目し
 アンブレラあつしの「献辞」に心動かされ

 封印したはずの 哀しみが
 血の涙となって 溢れ出る

  アメイジング・グレイスは
  イギリスの牧師ジョン・ニュートンが
  詩を書いた 讃美歌だという

  若い頃 黒人奴隷貿易で富を得た彼は
  イングランドへ 帰る船が遭難し
  自らの命の危機に 初めて神に祈る

  そして流出した貨物が 船倉の穴を塞ぎ
  奇跡的に命を長らえる事が出来たという

  その神への感謝が あの美しい詩を書かせ
  彼に牧師という職業を選ばせた…

 告白すれば  自分の悲しみは
 被災した多くの人々のためではなかった

 あの時に母が 苦しみながら死んでいったこと
 そのたった一つの思いが
 幾度も 幾度も 幾度も 心をえぐるのだ

 いつか…
 心から 祈れるようになりたい
 不条理な非日常に苦しむ 多くの人々のために

 そう… ジョン・ニュートンのように

Poem by 葉羽
 MP3 by Ikemy's Mandolin Guitar MIDI “Amaging Grace”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”相馬港周辺”

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