その113
目次へ前へ次へ

 

  晩年 (詩:葉羽)

 禍福は糾える縄のごとし

 タイトル100期を目前にし
 帝王羽生善治が27年ぶりの無冠
 宮原知子の全日本選手権5連覇が
 ”第三の女”坂本花織に阻まれる

 驚いたね…
 平成が終わろうとする年の暮れに
 確かに時代は変わろうとしている

 悪い事があれば良い事もあった
 それが人生
 苦しい事があれば楽しい事もあった
 それもまた人生

 しかし…
 小さな悲しみ 小さな幸福(しあわせ)
 人生の振れ幅が
 年ごとに小さくなるのを感じる

 先を見通す眼を養い
 災いを避ける術(すべ)を身に着け
 歓喜も激情も失って
 こんな心の平穏を得ることが
 人生の目的だったのか…?

 否、大切なことを思い出した
 人生で本当に重要なのは 果実ではなく
 そこから出(いず)る種であったことを

 そうだ 種を撒いて行こう
 もっともっと 種を撒いて行こう

 晩年の穏やかな生活(なりわい)の中で
 人生の小さな振れ幅(ゆらぎ)を楽しみながら

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “雨水”
  Site Aranged by Habane
   Photo by V3の壁紙”冬の雪の壁紙”

PAGE TOP


 

banner
Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.