大震災直後には、お客さんが店に殺到しまして…。
「みなさーん、お待たせしております。
どうか慌てないで、列をつくってくださーい!」
レジが見たこともないような大混雑。
いろんな商品が飛ぶように売れていきます。
「慌てなくてもダイジョブですよ~
商品はすぐに入荷しますから」(多分だけど…)
でも、この地域のお客さんは大変礼儀正しい。
誰一人文句も言わず、キチンと並んでくれています。
うーん、ここで店を開いてよかった。(うっうっ…)
と、その時!!
飲み物を大量にカゴに入れたオバサンが…
「ワタシ急いでんのよ!ちょっとお願い!」
~と、モーレツな勢いで横から割り込み。
「あの、スイマセン。
すぐにやりますから、列に並んでください」
「だから急いでるって言ってるでしょ!
時間ないのよ、ワタシは!!
いますぐ飲みたいの。死にそうなのよっ!」
(えー!死ぬのかい!)
周りのお客さんが白い目で見てるのも意に介さず。
うーん、困ったぞ。
「あの・・オレいいですから、どうぞお先に」
先頭のお客さんが譲ってくれたので、仕方なくそういうことに。
(しばらくして、波が去りまして)
「いるのよねー、ああいうオバサン」
「他人の迷惑、関係なしだもんな」
「あ、オーナー!さっきのお客さんですよ!」
「!!!!!!」
「あのねー、さっきのコレだけどね…返すわ」
「ええー!急いでたんじゃないんですか?」
「コレ、炭酸でしょ?
ワタシ嫌いなのよ炭酸、やっぱいらないわ」
!!!!!!
死にそうなの、誰だっけ!!
(ToT) (ToT) (ToT) (ToT) (ToT) |