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 #047 Milktea&Moca⑩モカ便り

ひと月ぶりにモカから電話・・・

 (あああっつ~またなにやら やらかしたかな~)

「おかあさん いよいよ12月だね」

「なあに、クリスマスプレゼントのおねだりなの?」

「いやあ、別にそんなことじゃないけど、きのう高速教習だったんだ~」

「・・・・!!」 (いやな予感)

「普通は高速教習は二人組でやるらしいんだけど、たまたま私ひとりしか乗る生徒いなくてさ、二時間コースをひとりで運転することになったのよ」

 そこから先は、ずっとモカのお話が続いたのでした。

鬼教官「きょうは二人で運転するコースを全部君にしてもらうよ。それをラッキーとおもうかそうじゃないと思うかは君次第だな。」

「もちろん ラッキー~!です。先生~」

「教習記録によると、急ハンドルとスピード超過ってなってるね。

 高速だからスピード超過はまあいいとして、急ハンドルだけはやめておくれよ。死ぬからな!

 ハンドルは 鼻くそぐらい 切ればいいからな!」

 部活の先輩にはハンドルは一般道では握りこぶしひとつ分、

 高速では指一本分って聞いたのに・・・。

(鼻くそとは・・・)

「はい。気をつけます。」

 北関東自動車道の上三河I.C.から高速に。

 ここは高速の始めだから合流がなくていいらしい。

 そこから都賀JCTを経て東北自動車道に入り、ここで合流を体験。

「おいい!130キロも出てるじゃないか~!100キロにおとしてくれ~。頼むから~」

「すみません。スピード超過OKだと思ったから。それに私、ブレーキ踏むの嫌いですから。」

「ばか! ブレーキ踏むな~!アクセルから足を離せ~」

「すみません。」

 そして無事に栃木I.C.でおりて 一般道へと。

「スピード出しすぎて時間余ってるから、この次いく 駅のロータリーの練習してみるか?」

 ということで、壬生駅のロータリーへと向かったのでした。

 ロータリーは慣れないと難しいらしい。

 でもどうにかなると思って進入・・・。

 あら。あらあらら・・・。

 客待ちのタクシードライバーの皆さんが、タバコを吸いながらそとに出て、みんな私をみて爆笑してる~!

(これはヤバイ!)

 またわたし、なんか やらかしてる。

(教官!どうして黙ってるの?)

 外でタバコを吸いながら大笑いしているタクシーのドライバーさんたちと、

 黙ってしまった教官!

 私、すごいことに、逆走してるらしい・・・。

 教官あっけにとられて声かけそこねたって・・・!

「わりい~わりい~(^^ゞ出来の悪い生徒なんさあ~!おい!タクシーの運ちゃん達みんなおれの知り合いだから大丈夫だあ~!」

「すみません。ごめんなさい。」

 前から来た車はちゃんと避けて待っててくれてるし・・・。

 タクシーの運転手さんは他の車の誘導してるし・・・。

「でもね、おかあさん この次の教習がロータリーに行く本番だからちゃんと出来るよ(^_^;)」

 私(母)は、何を言ったらいいのかしばし無言の状態です。

「がんばってね。」

「うん。わたしさ、車を買ったらETC車にしなさいっていわれたよ。

 どうしてって、発券機から券取れないからさ・・・。料金所のおじさんや後ろの車の人に迷惑かけるからって・・・」

「そうなんだ。ところで教習車ってどんな車なの?」

「ブルーバードだよ!白いけど。」

「ふう~ん。ほかの車種もあるの?」

「なんか栃木県は日産の工場があるから、県のお達しで教習所はどこも日産車を導入してんだってよ。」

「へ~。じゃあ、キューブとかもあるの?」

「ないない。形、悪いジャン!教習車にしてはね~。キューブって日産立方体って言うんだってよ。」

「へえ~」(そういえばうちの店長がキューブだけど…)

「おかあさん、お正月に迎えにきてよ、帰りは福島まで私が運転してあげるからさ~!」

「絶対いかないよ。新幹線で帰ってきて。お願いよ。」

「だったら、I君か店長さんに来てほしいな~!

 私がハンドル握ると人格変わるってこと自覚したからね。年内免許取得は夢じゃないよ。」

 お願いだから、ペーパードライバーでいてください。

 (母の願いです・・。)

(^o^)  (^o^)  (^o^)  (^o^)   (^o^)

        


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