それは朝のうらないで、ズームインで12位、めざましで11位、やじうまで12位、そんな日のことでした。
夕方。
「店長、これ、修学旅行のおみやげです。」
「おー、ありがとー。…これ何だ?」
「たしか、しゃもじです。」
(…たしかって)
「そ、そうか、ありがとね。」
「いそがしかったんでテキトーに選んだんで…」
(…テキトーって)
「い、いや、それでもうれしぃさ。」
「あと、何かはいってましたんで。」
(…何かって)
「そ、そういえば箱でかいね。」
「そんじゃ仕事にはいりまーす。」
「おぅ、今日もよろしくね。」
(で、何がはいってるんだ?しゃもじの他に。)
ガサガサ。 …こ、こ、これは!
「おーい、おみやげありがとねっ。しゃもじと夫婦箸。」
「…メオトバシ?」
「今日は長いの、明日は短いのって毎日交換で使おうかな。 …つーか、もしかして、がんばれって言われてんのかな?」
「…あー、あれはそういう意味なんですか?
知りませんでした。」
「あ、知らなかったんだ。
そーかー…い、いや、だいじょぶだよ。うれしぃさあ……
あれ?おかしいなぁ、汗かいてきちゃった。
今日は暑いなぁ。
………違うって、涙なんかじゃないって!汗だよ汗!」
「…なんか、すいません。」
「や、やだなあっ、喜んでるってばさ!
う、う、うくっ……うれしいさああああ」
……やっぱりそんな今日の運勢。
(ToT) (ToT) (ToT) (ToT) (ToT) |