「関白宣言」の頃 by 葉羽
今回の写真は、なっちヤンが住む喜多方市の夏のイベント「喜多方レトロ横丁」の風景です。
日本中が活気に満ち溢れ、人々はみな夢と希望に心を弾ませていた古き良き昭和30年代の風景を現代に再現しているのです。
日本はその後、高度経済成長に突入し、戦後生まれの団塊の世代が牽引車となって日本をどんどん進化させ変えて行きました。
やがて、ウーマンリブなる社会現象も起こり、男女同権ならぬ女性上位時代を過激に訴え始めます。
ちょうどその頃、1979年にリリースされたさだまさしさんの名曲「関白宣言」は、妻に対する深い愛情の歌であるにも関わらず、タイトルと歌い出しの数小説しか知らない、あるいは日本語の読解力が無い軽薄な人々によって「女性蔑視」などという的外れなレッテルを貼られることになります。
そして「関白失脚」は、それから15年後、1994年のアルバム「おもひで泥棒」に収録された「関白宣言」の十数年後を描いたアンサー・ソング。
お前を嫁に もらったけれど 言うに言えないことだらけ
かなり淋しい話になるが 俺の本音も聞いとくれ
俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて
いつもポチと二人 昨日のカレー チンして食べる
それじゃあんまり わびしいのよ
忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが
精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに
(さだまさし「関白失脚」より)
出だしはコミカル・ソングですが、中盤の「そして今日も君たちの笑顔守るために」から転調し、家族への愛情を示す人生の応援歌となって行きます。
実は、僕はこの曲が大好きで、時々カラオケでも歌います。
これって気持ちを込めて上手に歌うと、後半、感動でウルウルする人が出てくるのですよ。
え、「ただの笑えるコミック・ソング」ですって?!
仕方が無い・・・そんなアナタ、僕の歌を聞きに福島までいらっしゃい!
(photo by なっちヤン「喜多方レトロ横丁」)
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