今だから掲載することができます。 家内が危急を告げた夜、再び詩集を取り出して読んだ上田敏の訳詩です。 今回の特別編二編は、親友の楽翁さんとなっちさんから、それぞれ写真をいただきました。(葉羽)
声 曲 (もののね)
われはきく、よもすがら、
わが胸の上(うへ)に、君眠る時、
吾は聴く、夜の静寂(しづけさ)に、
滴(したゝり)の落つるを将(はた)、落つるを。
常にかつ近み、かつ遠み、
絶間(たえま)なく落つるをきく、
夜もすがら、君眠る時、
君眠る時、われひとりして。
詩:ダンヌンチオ 訳詩:上田 敏 PHOTO:好山楽翁 Arranged by 葉羽 MP3 by blue Piano Man ”Elegy”
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