◆今でも私は思い出す。小学校時代には多くのスターがいた。
学校行事のイナゴ取りのスター。彼女は名人だった。
運動会のスター、縄跳びのスター、一寸跳ねのスター。
鉛筆削りのスター。彼女は小刀使いの名人だった。
美空ひばり物知りスター。弱い者を守るガキ大将etc
成績とは関係なく、彼らは輝き尊敬されていた。
そういう場が少なくなってしまった現代、せめて小学校の運動会ぐらい、思いっきり元気に校庭を駆け巡らせたい。
子供の歓声は未来への扉だ。
(中略)子供のない社会は寂しい。子供のいない社会は衰えてゆく。
・・・・・・福島県会津在住のエッセイスト 大石邦子『続・風のあとさき』 |