◎「幸せは千差万別時代」堺屋太一(63.11.24毎日新聞)
◆流通の自由化、人の自由化、ゲストアルバイター(外国人労働者)。許容するのが先進国の務めと割り切っている。貯蓄率が高い。
◆アンケート調査「みなさんの心配事は何ですか」と尋ねると…一番多いのは家族の健康、子供の教育、老後の生活~これを「心配御三家」といいます。この三つに共通しているのは、現在ではなく将来の心配ということです。老人福祉は断然世界一、国民保険の普及率も世界一、何よりも終身雇用と退職金に守られている。これほど安全な国はないはずなのに、福祉が充実して世界一になったらますます先のことを心配する。それは、所得の格差が少ないからです。(本来、誇るべき)
◆選択の自由がない。病院もそうです。人間ドックにはいったら午後5時には夕食が出ます。夜中にハラが減ってしょうがない。これからの時代は規格生産の時代を卒業して、個性のあるもの、好みを満たすものでなければならない。 |