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   少年時代  Poem by Fujiko

 花を撮りたくてカメラを近づけたら
  大きな蜂が飛び出してきたこと

 山の緑を撮りたくて
  アングルに凝っているうち迷子になったこと

 駆け回る子犬を撮りたくて
  一緒に追いかけながらシャッターを切ったこと

 あれは遠い夏
  無心に撮り続けた少年時代
  見るもの全てが輝いていた

 故郷は何も変わらず
  年輪を重ねた木々だけが逞しくなっていた

 木立をわたる風 芽吹きの匂い・・
  ああ、僕の大切なものは
   最初からここにあった

  BGM by Blue Piano Man ”Tuesday Dreamer"
   Photo by 大和伸一 「遠い夏の日」
    Site Arranged by Habane

 


 
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