幻影 Poem
by Fujiko
真っ暗な闇を切り裂いて
光が炎となって押し寄せてくる・・
眩しい・・ 思わず目を閉じる
頬に感じる温かな唇
目をあけると 確かにあなたが居た
視線の先に広がる イリュージョン
波間に浮かぶ蜃気楼は つかの間の夢・・
激しい夏から気まぐれな秋へ・・
季節の変化は 肌をくすぐる風が教えてくれる
秋色の風は何を運んでくれるの?
想い出は透明な景色の中に溶け込んでゆく
そして・・・
再び目を開けると何の変哲も無い
いつもの風景が広がっていた・・
穏やかで 輝く世界がそこにあった・・・ |