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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)本年度の開催概要がまとまりました。
【2017/2/26】 精神の<北>へ2017開催告知 今年の開催を予告いたします。参加者が多いので、連絡だけで時が過ぎて行きそう… 【精神の〈北〉へ –かすかな共振をとらえて–】 「精神の〈北〉へ」は、東日本大震災後の東北地方の再生を期して、2013年から福島県において開始しました。人々の真の再生のためには、東北が本来内包していた豊かな精神性を再認識し、それを回復することが必要でしょう。 その精神性とは、例えば、かつて蝦夷(えみし)と呼ばれた東北の先住民の精神に宿り、鹿踊りや奥州平泉の中尊寺建立供養願文に込められた鎮魂の祈りや、宮沢賢治の世界観にも通底する、「眼に見えない聖なるものへの畏敬」「森羅万象への分け隔てのない眼差し」「動物や森や宇宙とも融和する原初性」が感じられるものです。
それは、東北のみならず、アイヌ民族や世界の北方民族、さらには地域に限らず、人々の内にある「北方的精神」と呼べるでしょう。 「精神の〈北〉へ」は、各人にとっての「北方的精神」とは何かを探り、世界的な視野でその共振を図ろうとするプロジェクトです。アーティストや様々な分野の研究者による、知的・感性的な交流と融合を実践し、民族やフィールドの違いを越えて、新たな北方論を紡いでいきます。 今回は、日本と北欧のアーティストや研究者が、福島と東京でのひとつながりの滞在活動を行ないます。東北と東京、日本と北欧という対比的な土地と環境を認識し、滞在地域の人々を含めた参加者同士の理解を深める体験から、表現が生み出されます。 ひとつの展示空間に集う多様なジャンルの表現からは、自然発生的にコラボレーションが生まれるでしょう。その場が互いの差異を越えた共振で満たされ、東北や北欧の森のように観客を包むとき、それは分断化され不寛容が強まりつつある現代社会に対する、ささやかな変革の試みとなるでしょう。
【vol.6:福島滞在活動】 会津地方の山間部である西会津町に滞在し、この地方にある精神性を読み解きます。ここで感受するものを作品にとりこみ、コラボレーションで表現します。 【vol.7:東京での展覧会】 福島滞在の体験を反映させた表現による、広いひとつの空間での共振の試みは、このプロジェクトの世界観を表します。 展覧会:精神の〈北〉へ - かすかな共振をとらえて -(第6回都美セレクション) 葉羽 右の背景画像は、西会津町奥川地区より飯豊山方面を望んで。(2014年4月/撮影:丸山芳子)
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