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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)精神の<北>へシンポジウムー北の美と魂ーの開催内容などについて報告します。
【2015/2/1】精神の<北>へ シンポジウムー北の美と魂ー (・Д・)ノ 精神の〈北〉へ 大和川酒造店 北方風土館 ロマン室 講師 : 山内宏泰氏 リアス・アーク美術館学芸員 雪しんしんと降り止まぬ日曜日、喜多方市の蔵の一室は、静かに魂にとどき、奮起させる熱い語りで満たされました。
【2015/2/2】山内明美さんの講演「北を想い、北に暮らす」 命をないがしろにするニュースが続く。 そんな中、昨日精神の〈北〉へシンポジウム「北の美と魂」が行われました。 断固!許さない!の連呼とはまったく違うささやくような山内明美さんのお話しの中で紹介されていた碑の言葉は、これこそ東北がこの世界に発するべきものだと心にしみました。 「奉一切有為法躍供養也」 どう読むか。 2011年の津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町の漁村に、1724年に立てられた供養塔が残っている。 そこに刻まれている句「奉一切有為法躍供養也」(いっさいのういのほう、おどりくようたてまつるなり) 人や獣・一木一草・土・海・風・火・夢も現も・・およそこの世のあらゆる現象すべてを、鹿おどりを舞うことで供養する、という内容で、鎮魂の躍りなのだそうだ。
この、あらゆるものを供養するという精神。 この話を伺いながら、平泉中尊寺を建立した藤原氏の「中尊寺建立供養願文」を思い出していた。 「この鐘の音は生きるもの全てに響き渡り、古からの度重なる戦いで命を落とした味方も敵も、けものも鳥も、魚や貝の霊に至るまで、安らかな浄土へ導かれますように…」というもの。 さらに山内さんが紹介したのは、宮沢賢治の「鹿踊りのはじまり」の背景について。獣と人間が交信でき、このような一切の世界から人間のみが引き裂かれていない時代。 気持ちがざらつく昨今ゆえに、これらの精神に胸が熱くなる。 秋のフィンランドとの交流では、このお話の延長上にて、人と森との密接な精神的関わりについて東北とフィンランド双方を比較探求したい。
【2015/2/2】山内宏泰さんの講演「N.E.blood 21」 東北・北海道在住の若手作家を取り上げ、そこにある血・気質・生命・情熱・活力が21世紀・未来をつくるという意味を込めた企画シリーズを紹介。 パンフレットの黒とオレンジの配色とシンボルマークはスズメバチに因む。 2002年から継続して52名の作家を紹介して来た。 ここから飛び立ち、各地に散らばったスズメバチが、もし群れを成すとき、発揮するものはなにか? スズメバチの群れのイメージは、阿弖流為たちや平泉藤原氏一族など、エミシの流れを汲む東北の人々が平原を疾走する姿と重なってみえた。 「精神の<北>へ」が今後も探っていきたい北方人の精神性と、そこから見出す東北人のアイデンティティ。 山内さんの企画「N.E.blood 21」には、当企画の相通じるコンセプトと熱い意思とが共振した。
【2015/2/18】ヘレナ・ユンティラさん この秋10~11月、東京と福島県会津地方で開催するプロジェクト「精神の<北>へ」のために、フィンランドから来日するヘレナ・ユンティラさんへのロングインタビュー。
独自の神話を創造する絵画を生み出す潜在意識などの精神性についてや、福島での活動への期待についても話しているようです。 来日したら、じっくり聞いてみたい。 The long interview to Helena Junttila who will participate in the art project Spirit of "North" this autumn in Japan. ※ヘレナ・ユンティラさんの絵が「the gulls(かもめ)」という映画のポスターに採用されたそうです。(右の背景写真)⇒ 葉羽 楽しみですね♪
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