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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)個展の開催準備が整ってきました。
【2024/6/12】 「Written on Water」 いよいよ来週末には個展の搬入。ギャラリーの2つのスペースに、共通テーマでインスタレーションと絵画を展示しようと思う。 雨から発想し、地球の表層に展開する水の循環、そのただなかにヒトはどんなふうに存在しているのか・・・と想像しながら。
インスタレーションと絵画の展示はギャラリーの隣り合った別のスペースだけれど、両方を作り出すのは我が家の同じ部屋。だからこういうことになる。 絵画の位置替えで脚立を置くときは、床のオブジェをずらしながら。よろけて踏みつぶさないように気をつけながら。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2024.6.24(mon.)—7.6(sat.) ギャラリー檜 e・F / Gallery HINOKI e&F 〒104-0031 【2024/6/17】 3匹の孵化 梅雨の季節に、屋外の雨と共振するインスタレーションと絵画を、2つのスペースで展示します。どうぞお立寄りください。 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 雨の名前 / Written on Water 人間は古来より、雨や雲などの気象現象を感じ取り、多様な呼び方で表現してきた。日本には雨の名前が四百語あるとも言われている。ただ空から落下する水滴の、差異を感受して表現したそれらの雨の名前は、人間らしさを示す象徴とも言えるだろう。 一方、現象としての雨は、雨-地下水-湧き水-川-海-水蒸気-雲-雨… と姿を変えながら、地球の表層と大気圏のあいだをダイナミックに循環する水だ。私たち生物は、その循環のただ中に存在し、その水によって生命を維持している。 雲から落ちてゆく水滴の視点で地表を俯瞰したらどんな光景がみえ、循環する水の様々な現象はどんなだろう? これらを想像するとき、人間の命名によらない、物質の水から聴こえる… ワタシハ、ワタシダ… 2011年、東北に起こった大地震は、福島生まれの私の人生観も表現の意図も変えた節目だった。私はそのときから、東北人と世界の北方人との共振を探る「精神の〈北〉へ」プロジェクトを開始した。 自然災害はその後も頻発し、翻弄されるヒトはか弱く小さく感じるが、ヒトは森羅万象について深慮し、その全体を捉えようと研鑽を続ける知的生物だ。自らの叡智をつかうべきは、征服欲によってヒト同士が殺し合う方法ではなく、地球の現象にしなやかに添いながら、災害や未知のウィルスとの遭遇も乗り越えられる方法だろう。 ヒトがそのようにして、あらゆる他者と共存しながら人間らしく生きていくためには、どのように存在すればいいのだろうか。ささやかな行為ではあっても、ヒトの世界の理不尽や愚かさを直視しつつ「考える葦」としてひとりひとりが行動し、少しずつ前進させることだと思う。 葉羽 ご成功をお祈りします♪
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