(丸山芳子)次のプロジェクトのための種蒔きをしています。
【2020/7/9】 スコットランドとの交流
Covid-19による外出自粛の間、「精神の〈北〉へ」プロジェクトのこれからの活動のために、いくつかの種まきをした。
スコットランド、ノルウェイ、フィンランド…
種によっては何年後かに花が咲くか、芽も出ないか、不明だけれど…
一番具体的に進んでいるのが、スコットランドとの交流。
3.11から10年となる来年は、プロジェクトの初回に参加したスコットランドのスー・グリアソンさんとの共同企画で、両国の交流展を実現させようと去年から相談を開始した。
コロナ禍は計画全部をひっくり返したけれども、それを乗り越えられそうな両国のアーティスト達とつながって相談を開始。
今は、思いっきりがんばれる会場は得られるだろうか…?というところ。
I seeded expecting for the possibilities of exchange activities and exhibitions between several countries for future, during the months of “stay at home”.
And one of them, the activity between Scotland is progressing as the next "Spirit of North" vol.11 in 2021.
【2020/7/24】 キュウリの苗
お隣さんからキュウリの苗を頂いてから、どのぐらい経っただろうか?
日照の限られた庭で、太くなれないひょろひょろ苗は、光を求めて上へ上へ。
2階のベランダからネットを降ろしてあげたら、すぐにつるを巻きつけて上がってきた。
ようやく陽をいっぱい浴びて、葉を大きく広げている。下の日陰部分にも栄養を送っているだろう。
このところ、集中して取り組んでいる「精神の〈北〉へ」日本とスコットランドの交流企画。
2021年の東京と会津での開催を目指している。
コロナ禍の影響で方向転換を余儀なくされたり、国際間でも国内間でも、意思疎通が難しくて理解のズレが生じたりしながらも、それを修正し、丁寧に誠実に向き合うことで、かえって信頼を増すきっかけになる。
1通のメールに1日がかりのこともあって、ホッとしたいとき、キュウリの様子を眺める。
がんばってるね!そして私も励まされる。
【2020/7/28】 土の記
雨音が激しくなると、いつも不穏な記憶と共に思い出し、読み返したくなる本『土の記』(髙村薫)。
この”土”の意味するものは多様で、一つ一つ奥が深い。
主人公がつくった地層の標本に始まり、素人農業の場である土壌、婿養子の視点で描く”家”の根っこが深い地域性、それに関わる亡妻の不可解な行動の記憶、奈良の山間部の空気感や多様な生き物が主人公をみる視点、地殻変動による800キロかなたの東北の惨事に動揺する心情、老いが迫るひとつの生を俯瞰する視点...
雨に始まって、湿り気を保ちながら、雨による呆気ない終焉。
手に取ると終われなくなるから、急ぎの仕事があるときは禁止の書!(しまった!取っちゃった...)
葉羽 キュウリの葉をアップで見ると、生命の力に満ち溢れているのが分かりました。美しいです。
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