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(丸山芳子)ここからが2019年の記事です。
【2019/1/2】 得した気分 暮れから昨日までは忙しく過ごしたので、制作欲求がつのり、ウォーミングアップに「救いようがない」と判断してボツにしていた絵に手を入れてみた。
いつもと変えて思うまま描いたら、少し救う見込みが見えてきた。 貧乏性。だけど得した気分。 【2019/1/8】 朱家角2018展 去年の11月から、上海市郊外の街で開催していた「朱家角2018展」。好評により会期を年越し延長して、6日終了したそうだ。 歴史ある観光のまちであっても大都市ではないのに、2ヶ月間で2万2千人の来場者があったらしい。 私は初めての中国滞在で参加し、作品制作のため、会場の朱家角人文芸術館に6日間通い詰めた。 現場制作は私だけ。インスタレーションの設置は館にとって初めてらしく、「一体何をしているんだろう?」と思ったに違いないけれど、館の方々や観光客の反応が、完成に近づくに連れて好意的に変わって行くのがうれしかった。 作品のため、紀元前から現代までの世界の水害の記録を日本の国会図書館やインターネットで調べ、中国人の協力スタッフさんにも情報を入手してもらって、可能な限り正確にロープの量と長さで視覚化した。 そのデータの海に、木の葉(人間を含むあらゆる生物を象徴)が漂う様子を表現した。 東北の3.11の津波の犠牲者数は、日本人にとってはすさまじい、痛ましいことだったけれど、中国やインドネシアなどの水害は、その何百倍もの犠牲者として、人を表すロープの本数に置き換えられる。すごい束になる。 そのとき人々はどんなだったのだろう…と作業の手が止まる。 東北、西日本、中国、アイスランド、などなど、私が訪れたことのある、世界のさまざまな地域の人たちが、繰り返す自然現象の猛威に対峙しながら生きている。 「暮らしやすい他の地域に移る」という選択肢を選ばず、人をその地に強く結びつけるものは何か、その心情を想像し続けた制作の日々だった。 写真は、この展覧会に私を招いて下さった中国人画家、范さんが送ってくれた中国の報道記事。オープニングの日に、私がインタビューに答えているところかな? 葉羽 地球は大絶滅の時期も何度か経験してるし、想像を絶する命が失われて来たんでしょうね。
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