縁が有りませんでした by あつし
「縁が無かったのよ」と言って
貴女は立ち去りました
「縁が無かったのよ」と言われれば
私に返す言葉はありません
「縁が無かったのよ」と言われれば
男らしく貴女を諦めるしかないと
あの時は思いました
「縁が無かったのよ」と言われても
貴女を簡単に諦めてはいけなかったと
今思います
「縁が無かった」のではなく
貴女への「情熱」が足りなかったと
今思います
「縁」のせいにして
あれから半世紀近く生きてきました
「縁」が無くても
それなりに生きていけます
「未練」と心中するのも悪くない
なんて未練たらしく書いてます |