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  by Suzaku-RS / Site arranged by Habane
"Look Forward" by TAM MusicFactory

朱雀RS一本のBottleが空いた…
 なんだか、哀しかったんだ……

 それは、ウィスキーの好きな僕の為にと…
 大切な人がKeepしてくれたモノだった。

 現実の世界に今はその人は存在しないけれど…
 そのBottleは、その人と僕を繋ぎ止める
 僕等を繋ぐ、唯一のKeyであるかの様な気がしていたんだ。

 僕はお酒は嗜まない。
 僕は浴びる様に、酔う為だけに酒を飲む。
 1~2回でBottleは空いてしまう。
 あまり良い酒ではない…
 僕はなにかを忘れる為だけにしか、酒は飲まない。
 だから、僕に酒を嗜む習慣は無い。

 チビチビと…チビチビと…
 そのBottleは、9ヶ月程の時を経て空になった…
 そう…なんだか、
 やっとのことに、終焉を迎えた気がしたんだ。

 僕達が出会ったのは、初冬のポカポカした日だった…
 気が狂うほどに盛り上がった二人ではあった。

 僕は彼女に、自分と同じ匂いを感じていた。
 傷だらけの天使・翼の折れたAngelとでも言えば良いのか…
 何年にも渡るつまらない呪縛に彼女は疲れ・弱りきっていた。
 元々気の強い女性が好きなのだが…
 彼女は強さの中に弱さを隠し持っていたのだ。

 僕はあっという間に、恋に堕ちてしまった。
 彼女もまた…であったらしいが、
 その恋は、一ヶ月程で終わってしまった。

 お互いに気が狂った状態から、正気に戻ってしまったのだ。
 彼女は女である事よりも、母親である事を選択していた。
 僕は未練タラタラの状態であった。
 二人の未来を真剣に考えるようになっていた矢先であった。
 バカップルを脱して、真面目なお付き合いというものを思考していた。

 決心した女性の行動は強く・早い…
 僕は、密かに彼女が、心に余裕を持って…
 再び…なんて突拍子のない図式を描いていた…
 ただ見守る事を決意していたのだ。

 彼女をただ見ているだけの時間が増えた…
 女心なんて判らない…
 僕はあらゆる人に相談を求めた。

 古い恋人が言う…
「ああ、駄目それ…諦めなさい。」
(御願い、車転がしている時に言わないで…)

 GFが言う…
「彼女の中では終わっているわね!」 
(きっぱり!)

 挙句には…古い女友達迄が
「ああ、ダメダメ、ムリムリ…アンタちゃんと話せないもの!」
「鼻から、恋なんかムリのムリ!!!」…ですと…

「アンタ、息子さんのお母さんともちゃんと話してないでしょう!?」
「ちゃんと話し合って…ヨリを戻しなさい!」なんて言う…
 あのね、僕の良き理解者で居てくれるのは
 死ぬほど有り難いんだよ…
 だけど、御願いだから其処まで突っ込んで言わないで下さい!
 僕にそんな会話能力が備わっていたらね…判るでしょう???

 実は、僕は女性を口説いた事がない…(ホントだよ!)
 なんか面白いらしくて、勝手に寄って来て、勝手に去って行く。
 だから、振られた事しか経験にない!
 気持ちなんて伝えられる訳がないのだ…
 いつも、会話すると誤解されるだけなのだ。

 母は強い…彼女はドンドンと先に行ってしまった。
 だから、僕の恋した弱々しい彼女は…
 もうこの世には存在しないのだ。

 僕は恋に恋した状態に陥ってしまったのだった…
 まるで、15の少年のようだ…

 自分に言い聞かせては…言い聞かせては…
 あの人はもういない…
 あの人に見えるこの人は、ただの強い母親なんだ…
 だから、あの人はもうこの世には存在しない!!!

 僕達はね、とてもいい仲間になったんだよ!

 その人は今は、とても前向きで強い…
 とても素敵な女性なんだ…
 だけどね、僕の恋したヨワッチイ彼女ではない…

 僕はなんだか疲弊してしまったし…
 自分をいつわる為の仮面を被り続ける事が
 なんだか、いけない事のように思えるんだ!

  「火がつかない」  By Sion

 目を開けてるだけ 何も見ていない
 オレの気持ちは此処にない
 店は盛り上がり ここからいいとこ
 オレだけ古い時計みたいだ

 ブットイBeetも 踊り出す歌も
 誰も居なくなった海岸みたいだ…
 店は酔っ払い 夜の口の中へ
 オレだけどこからも 火がつかない

 いつからこうなった いつからこうなった
 失くした何かを 取り返そうとすればするほど
 俺達は慰めあうように離れてく 離れてく

 大昔の女性が言う
「アンタ家庭なんか持っちゃダメヨ!」
「遊び相手にはいいんだけどねぇ~」
「だって、アンタ人を愛するどころか、
 自分すら愛せないじゃぁない!!!」

 そかそか…
 普通の家庭なんか、望んではいないんだよ…
 だからね、きっと普通の人じゃぁ駄目なんだよ…きっとね…
 変人か…破天荒か…とてつもなくおおらかか…
 まぁ無理なんだろうなぁ…
 ハイハイ、独りで生きてゆくことにしましたよっと!

 そして、僕は元の八方美人に納まった…
 また言われるんだろうなぁ~
 朱雀ってば、
 アチコチでダレカレお構いなしにさ声掛けてるって…

 なんだか、訳判らないのですが…
 振られ上手はPlay-Boyの必須条件なんですと…
 じゃぁ…オレ、駄目じゃん!

 一本のBottleが空いた…
 なんだか、哀しかったんだ…

 その夜僕は…
 無理矢理にと妹分を連れ出しては、
 その女性との思い出をたどりながら
 大酒を飲んだ!!!

 やっとオレは
 その女性を卒業したんだ!
 やっとオレは
 現世に戻って来たんだ!

 と、ある夏の夜の出来事だったんだ。

  

 あははははは…
 珍しくね、生話じゃぁなくてね…
 フィクションでした。
 物語を作ろう……
 君の人生と言う名の舞台にね!?

 チャオ!

 さぁて、夜のHighwayにでも繰り出すかぁ

 

 珠玉の一瞬ってぇ奴を求めてさ
 生きていたいもんだね!
 ねっ!!!

 僕はこれから…
 志をたててね…立派な貧乏になるとこなのさっ!
 恋愛どころじゃぁ、ないんだぞぉ~

 上を向いたらキリがない 下を向いたらアトがない 泣いてたまるかっ! 夢がある

(by 朱雀RS 2016.1.17 リニューアル・アップ)

朱雀RS PS:あああぁ…
 借金がぁ…
 まぁいいかぁ!
 イソイソ、イソイソ、借金返すぞぉ…Let it be!


 


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