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 #552 外伝/爺の暴論
by 榮ちゃん
 Photo by 榮ちゃん
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 Site arranged by 葉羽

【爺の暴論】多少の暴論です。 少し議論を起こせればと思い書きます。 先の大戦後、日本はいわゆる西側の陣営に属し、「民主主義」と「資本主義」を教義としたグループに居ります。 その中で日本の相対的な競争力が落ちてきているわけですが、これは至極当然だと思うのです。 我が国は「国土が狭い」「資源に乏しい」「先制攻撃不可」という脆弱な初期条件の元で、他の「民主主義と資本主義」グループと競争しているわけです。 今までは戦後のベビーブームによる人口ボーナスがありましたが、それも終焉しました。 勤勉で真面目な気質の民族が、長時間労働で脆弱な初期条件を克服してきましたが、それも週休2日が当たり前になり、長時間労働はできないというタガがハメられてきました。ドンドンと欧米や新興国と同条件のルールでの戦いになるわけですから、これは相対国力が落ちるのは自明です。 その上で労働人口が減っている。 ルールが違う(中国やロシア、アラブの国々など)のであれば、また違うこともできる(良いかどうかは別です)のだと思うのですが、同じルールであればどうしても「デカい国」「資源が豊かな国」「力が強い国」がのし上がっていくことになるのでしょう。 最近気になるのが「先進国の中で日本だけ・・・がない」「G7の中で日本だけ・・・がされていない」という言い方なんです。 まるで「日本が他の西側の国と違うことは悪いこと」という風潮を感じます。 なぜその必要があるのかを論じないまま、「日本だけ無いのは恥ずかしい」というような論調にならないよう、賢明なる日本国民の深い考察を望みたいと思います。 日本独自というものが、もっと多くあっても私は構わないと思っております。 「かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂」

(2023.2.28掲載)

 

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