居待月の宵 by 式波
凍える夕暮れのレストラン 曇った窓ガラス 掌で拭い 街灯りの雑踏を探す
街ゆく人は皆 肩をすぼめ 風をさけて家路を急ぐけれど キミの姿は見えない
ああ こんな精一杯の オシャレをして来たのは きっと私の意地なんだね 指輪の跡も消して来たんだよ
思い出のBGMが 胸に刺さって痛いけれど ただ独り・・ サヨナラだけを待っている 居待月の宵