Written on Water by 丸山 芳子
人間は古来より
雨や雲などの気象現象を感じ取り
多様な呼び方で表現してきた
日本には雨の名前が
四百語あるとも言われている
ただ空から落下する水滴の
差異を感受して表現したそれらの雨の名前は
人間らしさを示す象徴とも言えるだろう
一方、現象としての雨は
雨-地下水-湧き水-川-海-水蒸気-雲-雨…
と姿を変えながら
地球の表層と大気圏のあいだを
ダイナミックに循環する水だ
私たち生物は、その循環のただ中に存在し
その水によって生命を維持している
雲から落ちてゆく水滴の視点で地表を俯瞰したら
どんな光景がみえ
循環する水の様々な現象はどんなだろう?
これらを想像するとき
人間の命名によらない
物質の水から聴こえる… ワタシハ、ワタシダ… |