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人生カルタ2025 忘れ得ぬ日々』""の札

   遺影の中で by 森明緒

 介護の道を
 がむしゃらに走っている時には気付かない
 見て見ぬふりをしてきたものが
 じわじわ  じわじわと
 時間がすぎるほど
 濃く強く  疼きだす

 私は正しかったの?
 もっと何か出来たの?
 何で今ここに居ないの?
 それなのに母は笑う
 遺影の中で

「昭和の最後の女だね」
 そんな言葉がピッタリな
 苦労症で心配性で
 頑張り屋さんで前向きな
 そんなすごいお母さんの
 誰にも負けない深い愛情を受け続けたから
 きっと最後まで診れたんだ

 まともに生きるって事をよく分かってる
 情け深いあなたが大好きです

Poem by 森明緒
BGM by 甘茶の音楽工房 "弥生の空に"
Photo by 大和伸一 "春が来た"
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