伯父の通夜にて by ピカイチ
納棺の顔みたくなし 見なずば納得できぬ初冬の若松
我に期待を掛し なにも返せぬ疎ましきかな
献盃を急ぎ頼まれん 冷たき雨の夜の酒は苦きおり
みぞれに近き雨に濡れてみたし すい臓がんを隠し通した伯父と
冷たき雨の一人旅 意識のみ明瞭の一人息子残して