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人生カルタ あの日、僕たちは…』"い"の札

  いちょう並木 by 葉羽

 ここへ来ると
 無意識に足が向いてしまう
 もうマスターは居ないと
 分かっていたはずなのに

 コーヒーはブラジルと
 コロンビアのブレンドだけ
 食べ物はケーキセットだけ
 でも必ず付いてくる昭和のジョーク

 綺麗好きなマスターが磨く
 大きな窓はいつもピカピカ
 近所の老夫婦や
 下宿屋の学生たちの
 談笑が絶えない店だった

 マスターが愛した
 金色の落ち葉たちが
 今年も舗道を染めて・・
 また一つ
 大切な思い出が消えて行く

Poem by 葉羽
BGM by 音楽の卵 “ミルクティー”
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