瑠璃色のドア by Rei&葉羽
貴方と暮らしたドイツの町へ 思い出に出会う旅
二人で通ったコンサートホールは 今もひっそりと町の中
貴方と暮らした集合住宅 洗濯物を干した二階のバルコニー 掃き出しのガラス戸に 飼い猫が顔を出して いつも私を待っていた
入口のドアは あの日と同じ薄瑠璃色のまま 郵便受けにはどれも知らない名前 つまり、それが30年という月日
眼を閉じ耳をすませば 貴方の声が聞こえ 優しい微笑みが浮かぶ
こうして私は生きて行ける・・