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『恋愛カルタ2022-48の愛と人生の物語-』""の札-01

  月光浴  by 真魚

 月の夜だった
 ワタシは耳を拾った
 サラサラとした砂の上に
 大きさのちがう
 足あとがふたつ、
 どこまでも
 どこまでも
 続くように感じた

 両手には柔らかな殻
 何よりも大切だから
 なくさぬようにと・・

 大切にしすぎた
 柔らかな殻は
 手の中で粉々になり
 指の隙間から
 サラサラとした
 砂になって
 こぼれ堕ち
 消えた

Poem by 真魚
BGM by 甘茶の音楽工房 "ジェーン・グレイの肖像”
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