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『鉄くず拾いの物語』(Epizoda u životu berača željeza)
 2013年 ボスニア・ヘルツェゴビナ・フランス・スロベニア映画
 監督・脚本 ダニス・タノヴィッチ

 ロマ一家の実話を本人達で描いたドキュメンタリーのような映画。この映画で主人公を自分で演じたナジフ・ムジチは、男優賞などを受賞し名声を得るが、映画に出た事で同じロマの人達から疎外されるなどし、生活は一向に改善せず、不遇の人生を送る…。何を取ってもなんだかな〜って作品。

 日本人にはあまり知られていないマイノリティ差別が世界には多くある。それらの一端を知らしめるような作品。トニーガトリフが芸術志向なら、ダニスタノヴィチは社会派ど真ん中って感じ。

 素人とは思えない演技。実体験再現だからかな。旦那さんも奥さんも役者顔負け。とにかく寒そう。貧しくて寒いはほんまにキツいな。

pie造(2019.4.10掲載)


 
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BGM「春の予感」