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『判決、二つの希望』(L'insulte)
 2017年 レバノン・フランス映画
 監督・共同脚本 ジアド・ドゥエイリ

 パレスチナ問題は、ユダヤ人との話の映画は何本か観たことあったけど、これはレバノンの話。そのレバノンでのパレスチナ難民問題はほとんど知らない話だったよ。

 でも、ここで描かれているのは個人個人は真面目で不正を嫌い、筋を通す人達だ。しかし、国と言う括りになると、そこに民族や宗教が絡むと、真面目なだけに根が深い問題になってしまう。日本人にはどうしても理解し難いところだけど、日韓関係なんかも根は同じなのかもしれない。この映画はそんな問題をエンタメ性も入れて上手く描いている。やはり社会性のある映画でもエンタメ性があると誰もが観れる映画になる。そこは非常に大事なところじゃないかな。現にレバノンでは大ヒットしたそうな。

 この映画を見ると僅かでも希望を感じるし、そして、そんな映画をみんなが観る。映画の力は大きいぞ!素晴らしい映画でした。レバノンの司法は韓国よりマトモ。役者はみんな良かった。見せ方がこなれていると思ったら、ハリウッドでやっていた監督なんだな。少しずつでも変わっていけば、映画の力は微々たるものかもしれないが継続が力となる。

pie造(2018.12.12掲載)


 
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