『あの日、欲望の大地で』(The Burning Plain)
2008年 アメリカ映画
監督・脚本 ギジェルモ・アリアガ
この監督、俺の苦手なアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの映画の脚本を多く手がけていた人。今作が初監督作品らしい。監督が変われば印象も変わるのかな?って思って観てたけど、アレハンドロよりは間違いなく好きだ。
時系列が入り乱れるのは、この人の脚本の特徴なのかな? アレハンドロみたいに「どうだ!」って感がなく、カメラは客観的に写す。トラウマとか、ことさら強調しないで描くところが、逆にグッと入ってくるんだよね。重い十字架を背負った彼女の判断を、さりげなく写すラストはたまらない。人間の性は難しい。肉体的にも精神的にも…。
不倫の代償としては最大級。でも淡々としてます。そこが良い! 胸がないのがそんなに影響するんだろうか? 男としてまだ未知の体験。ラストがめっちゃいい。忘れられないラストは思い出すと泣けてくる。邦題がちょっと大仰(笑)原題は燃える平原。ジェニファーローレンスはやっぱ素晴らしいな。
pie造(2018.10.15掲載) |