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 人間心理を深くエグるのは
 女性作家が多いと思う。
 (今迄の読書経験の中だけの話だが)
 男性作家はどちらかというと
 ストーリー重視が多いと思うし。

 男性が心理をエグるときって
 ねちっこくてちょっとキツいけど
 女性のそれはドライでより深いなって
 なんかそんなイメージを持ってた。

 しかし、この作品は
 そんな俺のイメージを変えてくれた。

 男性作家で、ここまでさらりと、
 それでいて深く深く人間の闇の部分を
 表した小説はそうないのではないかと思う。

 誰もが抱えている歪んだ自分。
 それは普通の事なんだと
 当たり前だけど、この本を読んで
 改めて思った。

pie造(2015.6.5鑑賞)


 
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BGM「春の予感」