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#134 海街diary

fumie 眠れなくて録画していた映画「海街diary」を一人で見てたら涙が止まらなくなってしまいました。 5年前に亡くなった姉が恋しくなってしまったのです。

 姉と私は家が嫌いでした。 家族は一人ひとりは優しいのですが、大人どうしが何故か折り合いが悪くほぼ毎日朝から喧嘩!物心ついた頃からずっと…。押し入れに入り耳をふさぐ姉と私。

 祖父はあぐらをかいた中に私をすっぽり入れて2人仲良くラジオから流れてくる落語を聴くのが日課でした。 祖母は大の仲良し。2人で手をつないで買い物に行ったり、祖母の白髪染めは私がしていました。 そんな大好きな祖父母や両親に「喧嘩しないで、仲良くして」とは言えませんでした。

 何故かと言うと、誰が悪い訳ではなく価値観が考え方がお互いに相容れない間柄だから、自分達子供にはどうしようもないことなんだと諦めていたから。

 私達姉妹の結論は「一日も早く家を出よう。なるべく遠くに…」でした。 姉が高校、私が中学。「貧乏でもいい。明るく楽しく笑いが溢れる家庭を自分の力で作るしかない。頑張ろう!」真剣にそう話しあっていました。 そしてお互いに実行!

 姉は私にとっては母。いつでも応援してくれる。遠く離れても何かと気にかけてくれる。電話でのたわいのない話に笑いころげる。笑いは幸せ。 幸せな姉、私も何とか幸せ!

 そんな時に姉はあっという間に亡くなりました。 25日が5年めの命日。 大好きだった、いもくり佐太郎とコーヒーを供えますね。 久々に一緒にお茶しましょう!

葉羽 いい映画だったよね。

(2018.9.25掲載)

 Photo by fumie
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