fumie　「これ、私のことだ」と私も思わずつぶやいてしまいました。 素直でなかった私。今でも時折思い出しては心が痛みます。20代の頃とても大切な大好きな人がいました。 毎日が楽しく仕事後の買い物はルンルン気分！ ある日仕事帰りにお腹を押さえ苦しんでいる人が目に入りました。一度通り過ぎたのですが、気になって戻り声をかけました。 なんと同じアパートの住人で愛想がよくない私の苦手な人でした。「どうしたの？大丈夫？」尋常でない様子に偶然近くにあった病院へ。 十二指腸潰瘍だったらしく、検査と点滴をしてしばらく休ませて帰路。 夜遅くになってしまった。途中どうしようと思いながらも見捨てるわけにはいかず一緒にタクシーで帰ってきました。アパート近くで一緒に降りた所へ、私をバイクで捜しまわっていた彼が…。 必死な顔、エッと言う哀しい顔。 その時なぜ一部始終を話せなかったのか？ 自分がとった行動が彼にいやな思いをさせてしまった。そのことで自己嫌悪に陥ってしまい私はさよならしてしまいました。 今考えてみても、看病してただけなのに裏切ったわけでもないのに。彼からさよなら言われたわけでもないのに。 素直でない自分。 あの日の自分を変えるのに時間がかかりましたが、今はきちんと自分の思いを伝えることができるようになりました。残念な女、脱出です。 もうお婆ちゃんですが、あの頃の大切な人、ごめんなさいありがとう。そして今私の周りの大切な一人一人にありがとう。

葉羽　その話にしてもぜんぜん「残念」じゃないよ。命を助けたいい思い出だけ持っていればいい‥還暦過ぎたら（笑）

（2017.11.16掲載）