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  月光浴  by 真魚

 月の夜だった
 ワタシは耳を拾った
 サラサラとした砂の上に
 大きさのちがう
 足あとがふたつ、
 どこまでも
 どこまでも
 続くように感じた

 両手には柔らかな殻
 何よりも大切だから
 なくさぬようにと・・

 大切にしすぎた
 柔らかな殻は
 手の中で粉々になり
 指の隙間から
 サラサラとした
 砂になって
 こぼれ堕ち
 消えた


Poem by Mao
BGM by Shinjyoou's Music Room "Night passes....”
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真魚詩集
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