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   北海道紀行① 優しい時間  by まめしば

 事の始めはボス犬ゴンの一言
「う~む、時間が足りない。車を運んで行って。」
「お・・・!」
 お暇な人が車で行って
 休みの取れないボスは飛行機で追いかけようという企て。

『車』っていっても 今までの最長記録が いわき→福島。
 い~の??ほんとぉおに??

 免許証持ちました。
 携帯持ちました。(何かの時のSOS用に・・)
 お財布持ちました。
 船の予約券持ちました。

 え!どこいくの?!
 目指すは 北海道!!
 帰省中だったまめシッポを従えて
 いざ! ハンドル握ります。
 ・
 ・
 ・

 

 富良野の小さな森の中
 木漏れ日の小道を降りていった右側に
 その喫茶店はたっています

 

 ドアを 入って数段の階段を突き当たったところに
 どっしりとしたカウンターがあり
 そのむこうにある大きな窓から
 すっくりと伸びた木々の
 優しい緑が降り注いできます

 

 目の前に置かれたコーヒーミル
 ガリガリという鈍い音と手にかかる重さ
 小さな箱の中の宝物を確かめるように
 誰もがゆっくりと
 ハンドルをまわします

 

 そのほんの少しの時間の中に
 人は何を思い出しているんでしょう

 テレビのドラマの主人公のように

 人生を歩んできた初老の夫婦が
 ほんのりと微笑みながら時を共にしている

 語らうのはこの日を新しいぺージに
 書き加えようとしている若者達

 ちょっとおなかの出たマスターが
 ネルのフィルターに抱かせた粉に
 お湯を注いでいきます

 

 銀色の手のひらくらいの小さなポットから
 光の雫になって 一滴 二滴・・そして一筋の糸のように

 ふんわりと香りだすコーヒーの
 暖かな苦味が 静かにしずかに 広がって

 目をあげれば緑の森のふところの中

 気がつくと すべて
 優しさの中に 包まれています・・・・。

 ついでに 富良野に行ったら
「唯我独尊」・・・お~心地よい響き(笑) の
 カレーもお忘れなく!
 もちろん「ソーセージかれー」にしてね。
 これは・・・まめしばお薦めの一品デス。

 

 そして 旅は続きます⇒⇒

(2015.8.30 まめしばまめしば)

 


Poem by まめしば
BGMby 花鳥風月 "紅色の風"
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その46

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