2011年3月11日、14時46分。地震発生。
地震!
私は12階建ての建物の10階にいました。
最初のひと揺れで「これはいつもと違う」と感じました。
すぐに「頭を隠せ」「机の下に入れ」との声が飛び交い、
私も近くの机の下に入りました。
揺れはだんだん大きくなり、
ぐるぐる回っているような揺れ。
一瞬、止まったように感じたのもつかの間、
大きな揺れが数分(←体感)も続きました。
机の下にいても揺れで押し出され、
頭を隠すことだけで精一杯でした。
机上、棚上のあらゆるモノが落ちました。
書棚も扉が全開になり、書類などがほとんど落下しました。
床は書類やモノが何層にも積み重なり、
整然とならんでいた机はあちこちに向き、
ただならぬ揺れであったことを確信しました。
揺れが収まってからは、指定の避難場所に避難しました。
コートや上着を持って出ることができずとても寒かったです。
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地震被害 |
大きな余震も続き、自分がいた建物を見ていると、
崩れるのではないかととても心配でした。
2時間たっても職場には戻れず、
携帯電話や財布を置いてきてしまった私は
連絡することも帰宅することもできないのではと不安でした。
特に保育所にいた息子が心配で心配でしたが、
夫が実家に連絡し、祖母が迎えに行ってくれたようです。
17時半頃になり、建物内へ入ることが許されました。
「必要最小限の物のみ持ち出すこと」
「15分以内で速やかに立ち去ること」の条件付き。
それでも職場に戻れたのはとてもありがたかったです。
19時頃、福島市を私有車で出ました。
国道4号で一部通行止めが出たため、
山道を3時間かけて帰りました。
遅くなったけど、我が子や義父母の顔を見たときは
本当に無事でよかったと心底思いました。
ほっとしましたが、余震やら神経の高ぶりで
ほとんど眠ることはできませんでした。
明日からどうしよう・・・
こればかりが頭の中を巡っていました。
(第129話 ここまで 2011.3.20) マリン
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